海外旅行に行く方が気にしなくてはいけない事で、その渡航先で供給されている電圧と、コンセントの差し込みプラグが国によって全然違うという事がありますよね。
その為に変圧器を買ったり、渡航先の型に合わせた変換用の差し込みプラグも買わないといけません。
統一してくれれば便利なのにと思います。
今回は海外の電圧とプラグのお話です。
世界の電圧の違い
日本の家庭に供給されている電圧は世界に目を向けても稀な100Vです。
多くの国が、
世界の電圧をざっくりと見てみましょう。
230V:シンガポール・スペイン
220V:タイ・フランス・トルコ・韓国・中国・イタリア・インドネシア・ドイツ
127V:メキシコ(110V〜127V)
120V:アメリカ・カナダ
110V:台湾・韓国(一部ホテル)
一部の国を抜粋していますがこう見ると本当にバラバラですよね。
なぜ差があるのか
その前に、まずは日本が100Vの理由をお伝えします。
日本が100Vという電圧を供給している理由は、万が一感電した場合に電圧が低い方が人体への影響が少ないからで、安全性の面で100Vにしています。
220〜240Vの電圧を使用していると感電した場合、
しかし、同じ電線で供給できる電力は日本の倍以上になります。
ちなみに日本でもオール電化の家庭には、
要するに、なぜ国による差があるのかと言いますと、その国が電気を使う上でどこに重きを置いているかという事になります。
だからと言って、200〜240Vの電圧を供給している国は人命を軽く見ているとかそういうわけではなく、ただ単純に国民性の違いと言ったところでしょうか。
世界の周波数の違い
ちなみに周波数も、各国全然違うものを採用しています。
と言っても、
ここでも日本は少し稀なケースがあり、世界各国が50Hzか60Hzのどちらかを採用していますが、日本は一つの国で周波数が二つ混在しているのです。
これは導入した発電機が東京電力と関西電力で違っていたところから始まり今日まで統一されることなく続いています。
ですが、周波数に関しては、日本で売られている大体の電化製品が50Hzと60Hz両方に対応しているのであまり意識しなくてもいいところなので、周波数に関してはこれぐらいにしておきます。
各国のプラグの違い
次にコンセントのプラグの違いを紹介しましょう。
私達が日本で普段使っているプラグの種類はAタイプと言われている形状のものです。
細長い金属部分が平行に並んでいる形状のものですよね?
海外に着いてからプラグの形状が違う事を知った場合、ホテルに借りるか、充電を諦めるか、近所で日本のプラグと現地のプラグを変換出来るものを買うしかありません。
これに関しては明確な理由は存在しません。
確かに高電圧が供給される地域では、感電を防ぐような形状が多いとは思いますが、それだけの理由ではないような気もします。
推測ですが、電圧と違いプラグは目にも見えますし、手にも取るものですので、その国の使いやすい形状やデザインとなっていったのでしょう。
後は、その国がどの国の製品を多く使っているかにも関わる事かもしれません。
アジア圏を旅行していると日本と同じタイプの差し込み口をよく見かけます。
それと同時に日本製の電化製品もよく見かけますので、その辺りもその国がその形状の差し込み口を使う要因になっているのではないでしょうか。
日本も、これだけの家電大国になるにはアメリカの製品から多くのものを取り入れてきているだけに、アメリカと同じタイプなのかもしれませんね。
実際に旅行に行く前に注意したい電圧とプラグ
上述しましたように、日本の電圧は世界から見ても稀な電圧です。
なので、変圧器を必ず用意しておかないといけないかというと、そうではありません。
一度製品情報を見てみて下さい。
例えばiPhoneの充電器。
よく見ると、対応している電圧が「100-240V」と書かれています。
もし、海外に持って行きたい電化製品の充電器が全てこの表示でしたら、変圧器を用意する必要はなく、その国で使える変換プラグだけを用意すればいいという事になります。
または、最近ではUSBやコンセントの差し込み口が複数個ある変圧器もありますので、万が一の時を考えてそういったものを用意しておけば問題ありません。
本当は電圧もプラグも世界で共通のものになってもらいたいところですが、それで日本で現在使っているものを全て買い換えないといけなくなるのも嫌ですよね。
海外に渡航する際はしっかりと対策をしましょう。
また海外に渡航する際に必要になるパスポートに関しても執筆しておりますので、是非ご覧下さい!