父親って必要?サルのオスとメスから考える人間の父親の役割

父親って必要?サルのオスとメスから考える人間の父親の役割


数回に渡り「オスとメスの話」をしてきました。

オスはメスの為に存在するのが自然界の常識です。
人間もそうです。
しかし、同じ高等な動物であるサルのオスとメスから人間の男と女を考えた場合、意外にも人間のオスは悲しい生き物ではないんじゃないかと感じます。
今回はサルの配偶システムと人間の配偶システムを比較して感じた事をお伝え致します。

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一夫多妻のゴリラとオランウータン

人間に近いサルの中でも、ゴリラは一夫多妻制の社会を形成している事でも有名です。
オランウータンも元々は一夫多妻制だったのではないかと言われていますが、実質的には後述します「乱婚」です。
ゴリラはもとより、オランウータンが一夫多妻制だったのではないかと考えられている要因として、一夫多妻制の動物にはある特徴が顕著に見られるのです。
それは、

一夫多妻制、俗に言うハーレムを形成する動物は、メスに比べてオスの方が顕著に大きいのです。

以前にもお伝えしましたが、ハーレムを形成する事が出来るオスは、オスの中でナンバーワンの強さが必要になるからです。
大きくないとナンバーワンになれませんからね。
ゴリラもオランウータンも森の中に住んでいますよね?
この森の中では、生態系の頂点に君臨しているゴリラやオランウータンは、天敵と呼ばれる存在がいません。
そういう動物にとってはハーレムを築くことが子孫を残す上で良かったのです。

乱婚のチンパンジー

ゴリラは一夫多妻、オランウータンは元々は一夫多妻だったかも知れませんが、今は乱婚とお伝えしました。

他のサルはどうでしょうか?

多くののサルは乱婚というシステムを取っているのです。
人間に極めて近いと言われているチンパンジーこの乱婚というシステムを取っています。

特定のパートナーを持たないこのシステムは、オスとしての役割を果たすと、父親というものをほとんど必要としない上に、生まれた子供の父親がどの個体か分からない事から、父親が積極的に子育てをする事がありません。

母子の集団を中心とするコミュニティが形成され、コミュニティ全体で子育てをするケースがとても多いのです。
集団で子育てをし、種を存続させる目的となっているのがこのシステムの良いところです。

一夫一妻の人間

私達人間の配偶システムはどうでしょう?

ほとんどの国が、一夫一妻制を取っていますよね。
人間の先祖は、食べるものを求め森から抜け出し平野へと生息圏を変えてきました。
森の中でひっそりと暮らしているよりも、敵から見つかりやすい平野での生活は困難です。
もしこの状況で、ゴリラのように一夫多妻制を取っていたらどうでしょう?
ハーレムのトップのオスは、そのハーレムを守る役割があります。
想像してみてください。
あなたが必死に他の男を蹴散らし、ハーレムの中心でウハウハな状況を過ごしていたある日、周りを肉食動物に囲まれた場合、

あなた一人で周りの女性を守り切れますか?

そこで、野生下で弱い人間は、男同士で力を合わす事で外敵から集団を守ってきました。
さらに人間が住む平野という環境は、環境に合わせて行動が求められる環境です。
培った平野で生きるノウハウを次の世代に教えないといけません。

ここで父親も子育てに参加する事になるのです。

もしこの状況で、育てている子供が自分の子供かどうか分からない乱婚というシステムだったらどうでしょうか?
人間も一応動物です、根底にあるのは自分の遺伝子を残したい一心です。
自分の子供より他人の子供を大事に育てようとはなかなか思えませんよね。
人間が一夫一妻というシステムになったのにも、一夫多妻のゴリラや乱婚のチンパンジーのように理由があるのです。

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未熟な子供を育てる父親の大切な役割

人間以外の動物って種類にもよりますが、教えられなくても巣を作ったり、卵から孵った後すぐにやるべきことなんかも分かっていますよね。
本能でそれらの動作を行っているのです。
上述したように、私達人間は平野に出てきてから他のサルにはあまり馴染みのない一夫一妻というシステムと父親の子育てというシステムを作り上げてきました。
これにより、子孫をどんどんと増やしていきます。
平野で生きていく為には、本能というプログラムに頼りきっていては生きていけません。

本能は予期せぬ事に対してはとても弱いのです。

そこで本能を極端に捨て、状況に応じて対応出来る知能を得ました。
さらに、二足歩行という手段を得て、様々な事が出来るようになりました。
しかしこの二足歩行を可能にした変わりに、

他のどの動物よりも未熟な状態で子供を産まないといけなくなりました。

動物的な本能が極端に低い未熟な人間の子供を育てるには長期的な時間を要します。
本能の変わりに知能を得ましたが、知能にはある欠点があるのです。

本能は誰に教わるでもなく出来ることに対し、知能は誰かにインプットされないといけないのです。

動物の世界でも、社会のルールを子供に教える動物もいますよね。
群れを守ったり、餌を取ってきたりという父親のサポートが子育ての質を高めるのが自然界の常です。
人間を動物の世界に置き換えて、父親の大切な役割を考えた場合、成熟するまでの長期間で、本能にも勝る知能をインプットさせ、二足歩行で得た身体的能力をどこまで伸ばせられるかが父親の大切な役割なのです。

遊びから得られる知能

知能と身体的能力をどこまで伸ばせられるかが父親の役割。

そう言うと難しい事のように聞こえますが、もう一度動物の世界に置き換えてお話しすると、サル等の高等な動物ってどうやって子供の知能を高めているかご存知ですか?

サルのような高等な動物ほどよく遊ぶのです。

簡単に言いますと、父親の大切な役割って子供とどれだけ遊べるかという事なのです。

まとめ

数回に渡る「オスとメスの話」から、オスはどこまでいってもメスの為の悲しい存在だとお伝えしてきました。
今回お伝えしたサルという高等な動物も、種を存続させる為だけに生きるオスという存在をなかなか否定出来ません。
しかし、知能と二足歩行を手に入れ、種の存続をあまり考えなくなった人間って、他の動物に比べるとオスとしての役割がしっかりとあるのではないかと思います。
子供が生きる上で母の存在は重要になってきます。
父と母どちらが重要かという選択では、母親の一択かもしれません。
ですが、他の動物に比べ人間の父親も大切な役割を担っていると感じます。
昨今「イクメン」という言葉をよく耳にしますが、昔から子供とよく遊んでいた父親はイクメンだったと思います。
あくまで動物の世界から考えた場合という事になりますが、人間の父親として重要な事が子供と遊ぶということ。
遊びを通して大切な事を学ばせる事ではないでしょうか。
なので、オムツを変えてくれるから「イクメン」、子供を寝かしつけてくれるから「イクメン」、保育園の送り迎えをしてくれるから「イクメン」というのは少し違うのかなと思います。
それをする事はとても大事なのですが、それらはあくまで共働きの夫婦が増えた事で、奥様のサポートをしているだけで、「イクメン」ではなく「サポーター」ですよね。
本当の育児をしているメンズとは、子供と遊ぶ事が出来るメンズだと思います。

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