イモリって可愛いですよね。
そう思っているのは私みたいに少数の人だけかもかもしれませんが…。
以前、アカハライモリについてお伝えしました。
一般的に、“イモリ”と言うと多くの方がこのアカハライモリをイメージすると思いますが、
今回は、日本に2種類いる両生綱有尾目イモリ科イモリ属からシリケンイモリを紹介します。
シリケンイモリの基本情報
大きさ:15cm前後
寿命:10〜20年以上?
生息地:日本の奄美群島と沖縄諸島
シリケンイモリの生態・特徴
和名のシリケンイモリは、繁殖期のオスの尾が幅広く剣のような特徴を持つためその名がつけられました。
もう少し特徴を見てみましょう。
模様
全体的に黒から褐色で、背中に明るい色の模様の入る個体や、赤っぽい筋の入る個体もいます。
どんな所に住んでいるの?
森林等の湿度の高い場所や川や水たまりに住んでいて、陸上で活動することも多いですが、繁殖は水中で水草に卵を産みます。
雨が降った後は、道路等でも目撃される事もあります。
何を食べているの?
食性は肉食です。
昆虫やミミズを食べますが、
毒を持つ
フグと同じテトロドトキシンという毒を持っています。
お腹の色は毒を持っている事を他の動物に知らせる為の警戒色だと言われています。
毒の量は棲息環境によって異なります。
アマミシリケンイモリとオキナワシリケンイモリ
日本爬虫両棲類学会では亜種を認めていないのですが、奄美群島の個体群と、沖縄諸島の個体群を分けるという意見もあります。
個体群を分けた場合、アマミシリケンイモリとオキナワシリケンイモリに分けられ、
ペットとして飼育
アカハライモリ同様にペットショップでよく売られているのを見かけます。
値段はアカハライモリに比べると数百円高いかなといった印象。
昨今、自然下での個体の減少が見られ、開発による生息地の減少だけではなく、ペット用に乱獲される事も個体の減少に繋がると言われています。
アカハライモリ同様、脱走する事があるので、
また、生息地が温暖な地域に当たるので、
少し触るぐらいは大丈夫なのですが、基本的に毒を持つ生き物である事を考慮し、触ってしまった場合は、すぐに手を洗うようにしましょう。
まとめ
シリケンイモリを紹介しました。
私達が、田舎の田んぼの脇でアカハライモリを見かけるように、
一度沖縄に行った時に探してみたいですね。
シリケンイモリもアカハライモリ同様に毒を持っています。
フグ毒として有名なテトロドトキシンという毒です。
以前、そのテトロドトキシンという毒を持つ高級魚トラフグに関してもお伝えしておりますので、興味がありましたら見て下さい。