マオリ族の神話に泣いた!ニュージーランドの飛べない鳥キーウィ

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キーウィ(鳥)のイラスト
キウイと言ったらどんなものを想像しますか?
茶色いザラザラの質感で切ったら緑か黄色の果肉のフルーツ?
今回はそのキウイフルーツの名前の由来にもなったキーウィというニュージーランドの鳥を紹介します。

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生態

大きさ:体長55cm・体重2〜3kg
寿命:20年
生息地:ニュージーランド

キーウィの特徴

退化した翼

キーウィの最大の特徴といえば、全く飛べないという特徴でしょう
いわゆる「飛べない鳥」の仲間です。
ダチョウや沖縄のヤンバルクイナもそうですよね。
それらの飛べない鳥は飛べない割に立派な翼を持っていますよね。
しかし、キーウィには決定的に違う部分があり、

翼が確認出来ないほど退化しているのです。

その分ガッシリとした脚を持っていて、かなりのスピードで走れるようです。

食性とクチバシ

昆虫やミミズを食べているのですが、その食べ方もユニークで、地面にクチバシを刺して餌を探すのです。
しかも、便利な事に、クチバシの先に鼻があるので、

クチバシを刺してクチバシの先端で匂いを嗅いで、餌と分かればそのまま食べられるのです。

かなり嗅覚は発達しているみたいですね。

キーウィの卵もまた変わっていて、メスは自分の体重の20%ぐらいの大きさの卵を産みます。
卵を温めるのはオスの役割なのですが、体で卵を覆いきれないのです。
さらに孵化までの日数が2ヶ月半ととても長いという不思議な特徴を持ちます。
これは、先祖の鳥が大型で、体だけ小型化していったという考え方があるみたいです。
オスが卵を温める事から転じて、家事や子育てを積極的に手伝ってくれる夫の事を、ニュージーランドでは「キーウィ・ハズバンド」と呼ぶそうです。

ニュージーランドのシンボル

キーウィはニュージーランド固有の鳥で、ニュージーランドの国鳥でもあります。
ニュージーランドの人はこの個性的な鳥と個性的な自分達を重ね合わせ、自分達を「キーウィ」と表現することもあります
それぐらいニュージーランドでは特別な存在なのです。

キウイフルーツの由来

冒頭でもお伝えしましたが、キウイフルーツの名前の由来は、アメリカにキウイフルーツが持ち込まれる際に、ニュージーランドのシンボル的なキーウィに因んで命名されました。

見た目もなんとなく似ているキウイフルーツとキーウィですが、見た目で命名されたわけではないんですよ。

余談なのですが、そんなキウイフルーツの産地ってニュージーランド以外に想像できないですよね?
しかし、ニュージーランドの収穫量は世界三位なのです。
イタリアが一位というなんとも衝撃の事実!
しかも日本でも収穫されているみたいで、温帯から亜熱帯の果物のようです。

絶滅が危ぶまれている原因

今キーウィの数は約3万羽で、結構な数がいるように思えますが、かつては1000万羽ほどの個体数がいたことを考えると絶滅が危ぶまれています。

その主な原因が、人間が作為的に持ち込んだ動物による捕食です。

もともとのニュージーランドでは、コウモリやオットセイ以外の哺乳類がいない島でした。
その環境下では、外敵から飛んで逃げる必要がなかった為、翼が退化していきました。
もうネコ等の格好の的ですよね。

マオリ族の神話


マオリ族の神話にキーウィを愛するニュージーランド人を垣間見ることが出来るので、簡単に紹介します。

昔々、森の神様が歩いていると、森の木々が病気になっている事に気がつきました。
その原因は、大地にうごめく虫だったのです。
木々は自分の子供達です。
森の神様は、弟の空の神様に相談し、虫退治を鳥に頼む事にしたのです。
空の神様が鳥達を集め、順番に虫退治をお願いしました。
しかし、どの鳥からもいい返答はありませんでした。
鳥達は、木々が蝕まれ、森が無くなることで、自分達の住処も無くなるということは考えていませんでした。
最後に残ったキーウィに同じように虫退治をお願いしました。
すると返ってきた答えが、「やります!」という一言。
それを見ていた森の神様はこう聞きました。
「地上に降りるという事は、今よりも立派な足を持ち、外敵に見つからないように綺麗な翼も捨てないといけない。二度と空を飛べなくなるがそれでもやってくれるか?」
キーウィは空を、他の鳥達を見渡し「やります!」と答えました。
感銘を受けた神様は、大きな犠牲を払ってくれたキーウィに対し、飛べなくとも、美しくなくとも、最も愛される鳥であるようにしてくれたのです。

キーウィが一気に好きになりましたよね?

日本でキーウィが見られる動物園

みんな大好きキーウィですが、日本で見ることが出来る動物園が一つだけあります。

大阪にある天王寺動物園です。

公式ホームページはこちら

現在全国どこの動物園も外国から希少な動物が補充出来ない状況下にあり、動物園の見せ方の変遷期に差し掛かっています。

天王寺動物園もキーウィの補充はもうしないと決定しました。

1970年の大阪万博の際にニュージーランド政府から寄贈されて以来、何度かニュージーランドからやってきているキーウィ。
天王寺動物園に行けばキーウィが見れると考えていましたが、それも厳しい状況にあるんですね。

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