アマゾン川、それは南米大陸を大西洋に向かって横切る大きな川。
支流がめちゃめちゃ多い為、
日本に住む私たちは“アマゾンの生き物”って聞くだけでドキドキとワクワクが増してしまいますよね。
今回はそんなアマゾン川に棲む南米最大の淡水魚ピラルクーを紹介しましょう!
ピラルクーの基本情報
大きさ:全長2~3m(5m近くなることも)
寿命:15~20年(飼育下)
生息地:アマゾン川
ピラルクーの生態・特徴
アマゾン川流域、沼地や川の流れのゆるい部分に生息しており、頭部は横に平たく、尻尾は縦に平たい。
全身がおよそ4,000枚の硬いうろこに覆われており、
もう少し特徴を見てみましょう!
何を食べてるの?
肉食性で主に小魚を捕食してます。
狙った獲物に向かって高速で近づき、
空気呼吸も出来る!
熱帯の淡水域では酸欠状態になりやすいが、うきぶくろが肺のような役割も出来、
また、この際に上の食性の余談になりますが、稀に果物や鳥類を食べる事もあります。
ピラルクーの語源
ピラルクー(Pirarucu)という名前の語源は、現地インディオのトゥビ語で、「魚(Pira)」と、「化粧に用いる赤い顔料を採る木の実(Urucu)」に由来する、「紅い魚」という意味です。
スペイン語圏やポルトガル語圏でもピラルクーという呼び方が定着しており、
ピラルクーの味は?美味しいの?
上で挙げた特徴を持つピラルクーですが、
そもそも食べることが出来るのでしょうか?
このピラルクー実は食べることが出来るんです!
ピラルクーは呼吸の為に水面に口を出しにくるとお伝えしましたが、漁ではその隙を突くというわけなんです。
まさにその字のごとく、水面に浮上してきた瞬間に銛のようなもので突いて捕獲していました。
個体数も減少している昨今では、ワシントン条約にて保護が必要な生き物に指定されていますが、今でも少なからず漁は続けられています。
ただ広く流通はしないので、今のところ食べたいと思った場合は現地に赴き食すしかなさそうですが、養殖に向いてるようで、生産体制が整った近い将来、日本の鮮魚コーナーに並ぶかもしれませんね。
味は淡白な白身魚でタラに近いらしいです。
特に頭の部分がとても美味しいらしいので食べてみたいなと思いますが、
ピラルクーを飼育する際の注意点
ピラルクーは多くの水族館のアマゾンの生き物コーナーで飼育されています。
一般の家庭で飼育が出来ないわけではありませんが、ピラルクーは繊細で神経質な性格で、さらには、大きな体長になることを想定した大容量の水槽、その水槽の水をろ過出来るだけの装置、熱帯の生き物なのでヒーターと多額の初期費用と維持費がかかってきますので、
大人しく水族館に展示されているピラルクーを楽しみましょう!
生きた化石
ピラルクーは今の姿のまま1億年ほど姿が変わっていないと考えられていて、“生きた化石”と言われています。
今でこそ天敵となる生き物も時々襲ってくるメガネカイマンぐらいでしょうけど、当時はピラルクーも呼吸のために水面に顔を出すと恐竜たちが取り囲んでたなんて事があったのかもしれませんね。
アロワナとピラルクーの違い
同じような見た目で同じく生きた化石であるアロワナ。
同じアロワナ目に分類されてはいますが、
よく映画やドラマのワンシーンで悪の組織のボスの暗い部屋に泳いでいるあれ。
あれはほとんどがアロワナですね。
ハリウッドレベルの悪の組織の部屋には時々ピラルクーがいる事がありますが、あれ誰が餌やりと水槽掃除しているんでしょうね?
ちなみにアロワナはペットショップでもよく販売されていますが、ピラルクーはあまり売られていません。
成長するサイズ的な問題だと思います。
それでも時々は販売されているのですが、上述しましたように一般家庭では飼育しない方がいいです。
まとめ
アマゾン最大の魚、ピラルクーを紹介しました。
淡水魚で最大の生き物となるとまだまだ上には上がいるのですが、
まぁここは個人の好みですね。
私はこの大きなウロコと悠然と泳ぐ姿が好きです!
水族館のアマゾン川の生き物コーナーに行きたくなりますね!!