6月はグレゴリオ暦で年の6番目の月で30日あります。
雨が多くじめじめと暗い雰囲気が漂う月。
そのせいで結婚する人が少なかったブライダル業界がジューン・ブライドを有名にさせましたが、そもそもヨーロッパでは長い冬が明け、花が咲き始める明るい雰囲気が漂う月でもあります。
英語では“June”、日本では別名“水無月”と呼ばれる6月ですが、今回の記事ではこの2つの語源と、6月の代表的な年中行事を紹介したしと思います。
英語で6月(June)の語源
“June”はローマ神話のユピテルの妻「Juno(ユノ)」が語源と言われています。
ユノは、結婚生活の守護神とされており、6月に結婚式を挙げる花嫁を「June bride(ジューン・ブライド)」と呼び、この月に結婚をすると幸せになれるといわれています。
和風名月で6月(水無月)の語源
日本では旧暦の6月を“水無月(みなづき)”と呼び、現在でも新暦6月の別名としても用います。
そんな6月を表す水無月ですが、諸説ある由来の中でも、水無月の「無」を「の」を意味する連体助詞「な」とし、「水の月」であるとする説が有力です。
田に水を入れる月であり、田が水をたたえている月でもあることから、「水張月(みずはりづき)」「水月(みなつき)」であるという説もあります。
日本では祝日のない唯一の月ですが、皇室由来の節目もなく、庶民の生活も農繁期でハレの行事がなかった点が影響しています。
6月の主な年中行事
主な6月の年中行事を以下まとめました。
6月初旬:加賀百万石まつり(日本・石川県金沢市)
加賀藩の祖、前田利家が、1583年6月14日、金沢城に入城したことにちなんだもので、入城の行列を再現した百万石行列をはじめ、薪能、茶会などのイベントが、6月上旬の土曜日(2007年からは第1土曜日)を中心とした3日間に行われる。
2020年と2021年は新型コロナウイルスの影響でイベントが中止されていましたが、今年(2022年)は3年ぶりに復活しました。
6月21日頃:夏至(20日・22日となることもある)
北半球ではこの日が一年のうちで最も昼(日の出から日没まで)の時間が長いく、逆に南半球では北半球の夏至の日に最も昼の時間が短くなる。
6月23日:慰霊の日(日本・沖縄県)
沖縄県が制定している記念日で、沖縄戦等の戦没者を追悼する日と定められています。
毎年この日には、沖縄平和祈念公園で沖縄戦等の戦没者を慰霊する沖縄全戦没者追悼式が行われます。
6月30日:大祓
日本の神道儀式の祓の1つで、祓は浄化の儀式として宮中や神社で日常的に行われますが、大祓には天下万民の罪穢を祓うという意味があります。
毎年6月と12月の晦日、新暦6月30日と12月31日に行われるものを恒例としています。
6月第2日曜日:花の日
アメリカ合衆国に発祥するプロテスタント教会の行事で、6月第2日曜日に行われます。
「子どもの日(Children’s Day)」と呼ばれている行事であり、子どもたちが花を持ち寄って教会堂を飾り付けて礼拝を行い、その花を持って病人などを慰問します。
日本へは明治時代中期に移入され、「花の日」が夏の季語にもなっています。
6月第3日曜日:父の日
父への感謝を表す日。
アメリカ合衆国のドッド夫人が母の日にならって、父親に感謝するために白いバラを贈ったのが始まり。
まとめ
6月の語源と主な年中行事を紹介しました。
6月の星座は、21日までが双子座で、22日からが蟹座です。
日本では初夏にあたり、北海道を除く各地で6月は梅雨の時期になります。
また、日本では祝日がない唯一の月で、過去にもこの月に祝日が存在したことがありません。
他の月の語源と代表的な年中行事はこちら