知っておきたいお盆の風習と有意義な過ごし方

知っておきたいお盆の風習と有意義な過ごし方


もうすぐお盆ですね!
お盆って社会人になるまでは、全く気にしなかったのに、

社会人になってからはGW過ぎてからすごく気になる存在になりました。

こういった方結構多いと思います。
多分、お休みの関係ではないでしょうか?
私もその一人です。
学生の時は1ヶ月以上休みがあり、高校生ぐらいまでは、なんとなく家にいて、なんとなくお盆という行事に参加していました。
大学生になり、一人暮らししている時も、誰か遊びに誘っても「お盆」という理由で遊べる友達は少なかったので、私もその流れで実家に帰省していました。
社会人になると、有給休暇込みで一週間ちょいぐらいの休みしか取れなくなりました。
それでも贅沢な方かもしれませんが、急に実家に帰省するのが勿体無い気持ちになりました。
そこで急に「お盆」という行事の事が気になってきました。
前置きが長くなりましたが、本日はお盆を有意義なものに出来る方法を考えてみます。

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お盆ってそもそも何?

お盆とはそもそもは、仏教的な行事で日本では夏に先祖の供養を行う行事として8世紀頃に始まりました。
宗教によって様々な慣例があるようですが、ほぼ全国的に8月15日前後に行われます。

全国的な風習としましては、8月1日に地獄の釜の蓋が開きお盆が始まるそうです。

「地獄の釜」というとおどろおどろしい雰囲気が漂いますが、単純に死後の世界とこの世を隔ててる何かしらが開き放たれると解釈しましょう。
要するに、この記事を上げた8月9日はもう地獄の釜の蓋が開き、お盆が始まっているという事です。
この日を境に故人を迎えはじめます。
7日は「精霊棚」と「幡」を拵える日で、これを拵える事で、ようやく故人をお迎えする体制に入ります。
ちなみに、「棚」と「幡」で「棚幡」と言われていますが、7日の夕方にこれを行った事が転じて、「七夕」というイベントが出来ました。
そして、13日には「迎え火」が行われ、精霊棚に故人へのお供えをし、15日または16日の「送り火」で故人を送るまでが、いわゆる「お盆」という行事になります。
私の実家の場合、去年がそうだったのですが、

故人の49日法要が終わり、初めて迎えるお盆を初盆と言って、特に手厚く供養するようです。

一般的にこれらの流れがお盆だと言われてもなかなかピンとこないぐらい昨今では、簡素化しているのかもしれませんね。

地方によって風習も違うの?

あまりピンとこない風習のお盆ですが、上記の風習が全国で一般的な風習として話を進めましょう。
そんなお盆ですが、地方によっても様々な風習があるようです。
代表的なものを挙げますと、精霊馬というものがあります。
名前を聞いても分からないかもしれませんが、下のイラストを見ると分かると思います。

これです。
お盆の流れ知らなくても、これは知ってるという方も多いのではないでしょうか?

故人の霊魂があの世とこの世を行き来する為の乗り物として用意されるようです。

来る時はキュウリの馬に乗り速く来てもらい、帰る時はナスの牛に乗りゆっくり帰ってもらうという意味です。
私の家ではこれは作っていませんでしたが、お盆を代表するものとして有名ですよね。
お盆の事をそんなに知らないし、家で精霊馬も作ってないのに、何で知っているのか、なんならお盆の一番の不思議はそこかもしれませんね。
他にも地域によって様々な風習があるようです。
調べてみましたら、思わずクレイジーと言いそうになるものから、素敵と思ってしまうものまで様々。
気になった方は一度自身で調べてみてください!
でもどれも、故人を心から迎え入れる意識は同じで、大切な事はカタチではなく心の持ち方だと思いました。

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お盆を有意義に過ごすには?

お盆とは何か、ここまでほんの少しですが風習を取り上げてきました。
しかし、お盆と聞いて真っ先に思い浮かぶのがやはり長期休暇です。
ご先祖様に申し訳ない気持ちになりますよね…。

今年(2018年)の平均的な休暇期間は8月11日(山の日)から8月16日(木)。

私もそうですが、金曜日に有給休暇を当てて9日間の休みにしている方も多いのではないでしょうか?
皆様どのようにこの休暇をお使いになられますか?
「海外旅行に行きます!」「実家に帰省します!」「仕事だよ…」
色々な方がおられると思います。
どのように使っても、それは個人の自由です。
でも、このお盆という行事、昔の人の慎ましくも勤勉で、

先祖を大事にしたイベントで改めて考えると素晴らしいと思いませんか?

そうやってたまには故人の、先祖の事を思って過ごすのも有意義なのではないでしょうか。
お盆期間に何をしていても、それはそれでいい事だと思います。
ただ、胸の内でだけでも故人に報告してみては如何でしょう。
「ご先祖様、ハワイに行ってきます!」「おじいちゃん、今渋滞にあっています…」
私達がお盆という行事そっちのけで海外でバカンスを楽しめるのも、ご先祖様が代々頑張ってこられた結果ですからね。
そういう私はと申しますと、実家に帰省し、お墓参りして家族皆でワイワイしたいと思います。
こうやってお盆の事を考えると、少し実家に帰るのも楽しみになってきました。

まとめ

いかがでしたか?
簡単にまとめると、お盆とは、

  • 故人を念う行事
  • 地域により風習が異なる
  • 一般的には8月1日から始まっている
  • たまには先祖の事を考えられたらいいな

そんな夏の行事です。
地獄の釜が開くところから始まるという衝撃の内容でもありましたが、年に一度ぐらいは、ご先祖様の事を考えてみてはいかがでしょうか。
そうする事でこれから先に生きる子孫の事、その子孫を取り巻く環境にまで想いが馳せるかもしれませんね。
そんなお盆、皆様大いに楽しんでください。

ちなみに

余談ですが、

来年のお盆休み、何日あるかご存知ですか?

職業によって変わってくるとは思いますが、一般的な日数で有給休暇を使わず「9日間」あります。
これは、「山の日」が日曜日に重なった事で発生した珍しい年となるのではないでしょうか?
どれぐらいの方が、来年のお盆休みの事を考えているかは分かりませんが、来年のお盆休みを有意義なものにする為には、今から予定を組んでおいてもいいかもしれませんね。
「来年の事を言えば鬼が笑う」という諺がございますが、来年のお盆の事を言うと、閻魔王が笑うかもしれませんね。

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