ワニはアリゲーター、クロコダイル、ガビアルと大きく3つに分けられ、さらに沢山の種類に分けて分類されているのですが、クロコダイルというグループのイリエワニに焦点を当ててご紹介します。
イリエワニの基本情報
大きさ:平均して体長4m・体重450kg
寿命:約70年
生息地:インド南東部からオーストラリア北部沿岸
イリエワニの生態・特徴
もう少し特徴を挙げてみましょう。
海流に乗って移動
イリエワニは主に、海水と淡水が混じる汽水域に生息しており、
オーストラリア北部沿岸に生息するイリエワニは近年に流れ着いたと言われています。
実は、奄美大島(鹿児島)、西表島(沖縄)、八丈島(東京)で漂着したイリエワニと思わしきワニの発見例が残されています。
日本に死骸が流れ着く事は時々あるようですね。
何を食べているの?
イリエワニは肉食で、
時には、人間や家畜も捕食の対象となる為、しばしば駆除の対象とされる事もあります。
繁殖と社会性
雨季になると、60個程の卵を巣に産み付けます。
巣はオスの縄張内に作られ、メスが卵や子供を守ります。
子ワニは危険が迫ると、「キュ!キュ!」と高く短い鳴き声で母ワニに助けを求めます。
子ワニの間は、鳥や大型の魚に捕食される事もあり、成体まで生き残れる個体は少ないようです。
ただ、
成体になっても鳴き声でコミュニケーションを取る事もあり、意外と社会性のある爬虫類なのです。
人食いワニ
人間も捕食の対象となる事から、「人食いワニ」の異名が時々つくイリエワニですが、特に人食いワニとしての地位を確立させ有名になったのは、
何故有名になったのかと言うと、「世界最大の生捕りにされたワニ」としてギネスブックに認定されたからです。
そのサイズ、
体長6.17m・体重1.075tという規格外のサイズ。
12歳の少女の頭を喰いちぎり、成人男性2名を食べたとみられ、捕獲されました。
捕獲後は飼育されていたのですが、数年前にロロンの死亡がニュースに流れ、ブナワンを有名にしてくれたワニの死に、悲しみをあらわにしました。
ラムリー島の戦い
太平洋戦争中のラムリー島で、日本軍から島を奪還する為に上陸したイギリス軍との約1ヶ月の戦いを「ラムリー島の戦い」と呼び、この戦いで日本軍は敗れ撤退を余儀なくされたのですが、
撤退中の日本軍から100〜1,000人の死者数が出たようなのですが、どこまでの信憑性があるかは分かりません。
イリエワニからしたら、どっちが勝とうが戦ってる時点で迷惑だったでしょう。
そりゃ、自分達の身を守る為に、軍服着てる奴ら見かけたら攻撃しようと思いますよね。
サメVSワニ「殺人数対決」
ちょっと調べてみました。
サメによる人間の死亡件数は、年間10人程度のようです。
圧倒的にワニの方が危険のようですね。
確かに、水族館でサメと他の魚を混泳させているシーンは見かけますが、動物園でワニとシカを同時に展示しているシーンなんてないですもんね…。
追記(2019年3月22日)
殺人数では負けたサメですが、サメといえばコイツっていうサメの情報もお届けしておりますので、よければ見ていただければ幸いです。
最高級ワニ皮
イリエワニのワニ皮は「スモールクロコ」と呼ばれ、ワニ皮の中でも最高級品と呼ばれています。
それゆえに、イリエワニの乱獲により生息数は減少しています。
分布している国よって保護されているケースも多いようです。
熱川バナナワニ園
ワニを見たいなと思ったら、近所の動物園や水族館にも結構展示されています。
しかし、
スポットとしてはB級な感じですが、
是非、ワニに興味を持ちましたら行ってみてください。
公式ホームページはこちら
まとめ
ワニって人も捕食対象って時点で、なんだか怖いイメージがありますが、見ているだけでしたら結構可愛いですよ!
しかも動物園や水族館も展示の仕方には工夫していて、
つい先日、大阪のニフレル(NIFREL)で見たイリエワニはこんな感じでした。
可愛いですよね。