色々なシーズン到来がありますが、あまり嬉しいシーズンの到来ではありませんよね。
しかも昨今の台風は時期が早い事や、今までに経験のないような進路を取っていたりと、異常が目立つようになってきました。
今回はそんな台風の知識と身を守るための対策をお伝えしたいと思います。
台風のメカニズム
対策をする前に、
これについてまずは知っていきましょう。
地球上には気候帯と呼ばれるものでザックリと気候が分けられています。
私たち日本は、ほとんどの地域が温帯です。
赤道近辺のとても暑い地域は熱帯と分類されています。
上昇していった水蒸気は空気中で冷やされ、雲となり熱を放出します。
この放出された熱が、さらに空気を温め、上昇気流はさらに力を持ちます。
これが繰り返され、小さな渦は大きな渦へと変わり、熱帯低気圧と呼ばれるものになります。
海水が温められることで発生するので、台風は海洋上でしか発生しません。
ではなぜ、熱帯で発生した台風がわざわざ日本にやってくるのでしょうか?
台風は低気圧と上でお伝えしました。
風は気圧の高いところから低いところへ流れますので、台風は太平洋高気圧と呼ばれる気圧帯からの風の影響を受けるようになります。
この高気圧に沿って影響を受ける事で、南の方から日本へ向かって台風がやってきます。
台風の強さ
よくニュースで台風の情報が流れる時に、
これには風速による明確な基準があるのです。
- 「強い台風」は最大風速が「32.7〜43.7[m/s]」
- 「非常に強い台風」は最大風速が「43.7〜54.0[m/s]」
- 「猛烈な台風」は最大風速は「54.0〜[m/s]」
ちなみに、最大風速が70[m/s]を超えるものは「スーパー台風」と表現されています。
過去の台風被害
来ることで大きな爪痕を残していく台風ですが、過去最も大きな被害が出た台風ってご存知ですか?
今でも時々その名前が引き合いに出される、
死者4697人、行方不明者401人という人的被害が記録されました。
今でも台風が来る度に大きな被害がありますが、この数字を見て分かることは、より良い対策がなされてきたという事でしょう。
当時より堤防も強化され、家屋の強度も上がり、観測の精度も飛躍的良くなった事で、これ程の被害を未然に防げていると言ってもいいでしょう。
台風対策
前項で、過去よりも被害が大きくなりにくい事はお分かりいただけたと思いますが、それでも被害が後を絶たない事も事実です。
では、個人個人が行える台風対策にはどのようなものがあるのでしょうか。
準備
まずは、台風が来る前に出来る備えは全て行いましょう。
- 家の外回りで心配な部分は補強し、外に出しているもので家の中に仕舞えるものは全て仕舞う
- 市役所や区役所等の役所でハザードマップを入手し、自分の住んでいる地域の特性を理解する
- 非常時に必要となるものを揃えておく
非常時必要となるもの
非常時に両手が使えるように、以下のものをリュックに入れておきましょう。
「タオルや着替え」「軍手」「必要な人は薬」「ある程度のお金」
非常時
台風が接近した場合、以下の事を心掛けましょう。
- 不必要な外出は避ける
- ガスの元栓は閉める
- 避難指示、避難勧告が出たら素早く避難する
避難に関する事
台風だけでなく、集中豪雨でも時々災害被害が出ています。
先月7月の西日本豪雨被害が真新しい記憶としてありますが、災害によるニュースも衝撃的でしたが、更に衝撃的な事も判明しました。
これ自体も衝撃的なニュースでしたが、危険を知らせるハザードマップで被害が起きた浸水域が想定されていたという事。
これを知った時の衝撃がとてつもなく大きかったです。
今まで、
しっかりと対策が取られ、避難指示が出ても、避難しなければ何も活かせないのではないでしょうか。
被害に遭われた方にお悔やみを申し上げます。
そして、今一度徹底した防災の意識を持ちましょう。
まとめ
勢力の差はありますが、毎年必ず日本に台風は来ます。
出来る対策はいっぱいあるにも関わらず、毎年被害に遭われる方は少なからずいます。
「自分は大丈夫」という気持ちが一番状況を悪化させます。
対策することも、避難することも恥ずかしい事ではありません。
避難の指示も段階を追って的確に出るようになりました。
何かが起こっても、
各自が判断して取り返しのつかない事態に陥らないように行動しましょう。