11月5日は「ナイスガイ」の語源ともなったガイ・フォークスの日

11月5日は「ナイスガイ」の語源ともなったガイ・フォークスの日


「ナイスガイ!」ってどういう意味に捉えますか?
「よ、男前!」とか「格好いいね!」って感じで、男性に対しての褒め言葉として使うこの「ナイスガイ」。
実は昔イギリスにいたガイ・フォークス(Guy Fawkes)という人物が起源となっている言葉で、そこから転じて使われるようになりました。
11月5日には「ガイ・フォークス・ナイト」と呼ばれる風習があります。
今回は、そんなナイスガイの語源であるガイ・フォークスについてお伝えしたいと思います。

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ガイ・フォークス

まずは、ガイ・フォークスの生涯をかいつまんで紹介します。
エリザベス1世の治世下にある1570年にイングランドのヨークに生まれたガイ・フォークスは、母親の再婚相手の影響でカトリックを信奉するようになります。
後にヨーロンパ大陸に渡ると、オランダが誕生するきっかけとなった八十年戦争にカトリックのスペイン側で参加しました。
1603年にスコットランド王ジェームズ6世がイングランド王ジェームズ1世として即位しましたが、プロテスタントであるジェームズ1世を暗殺し、王位継承資格第3位の王女、エリザベス・ステュアートを王位に就けようと画策しているカトリックのグループに参加します。

1605年火薬陰謀事件の実行責任者として拷問を受け、処刑されます。

火薬陰謀事件

ガイ・フォークスが処刑されるに至った火薬陰謀事件とは一体どういうものだったのでしょうか。
少し解説しますと、1605年にイングランドで発覚した政府転覆を狙った事件で、プロテスタントであるジェームズ1世はイングランド国教会優遇政策の下でカトリック教徒を弾圧してきました。
それに抵抗する為、カトリック教徒のうちの過激派は、ウェストミンスター宮殿内の議事堂を爆破し、王と政府の要人を殺害することを計画しました。
しかし、議事堂は爆破される事はありませんでした。

11月5日、議事堂地下室に運び込まれた大量の火薬は発見され、火薬の見張りと点火を行う為に地下室に残ったガイ・フォークスも同時に拘束されました。

ガイ・フォークス・ナイト

火薬陰謀事件が未遂となり、ロンドン市民は王が無事だった事を大いに喜びました。
事件のあった1605年の翌年の1606年には、王が無事だった事を感謝する日として毎年11月5日を指定し、以降1859年まで続きました。
かがり火を掲げたり、花火を上げたりしていたガイ・フォークス・ナイトも、次第に白熱し、次第には国民の怒りの矛先となる人物の人形をガイ・フォークスの人形とともに、かがり火で焼く事も慣例となってきました。
現在でもイギリスでは、各地でイベントとしてガイ・フォークス・ナイトが開催されているので、機会があれば、花火大会に参加する様な感じで行ってみてもいいですね。

ナイスガイ

ここまで述べてきました様に、もともとは「ガイ」というのはガイ・フォークスを指し、軽蔑的な意味合いを持って使われていました。
しかし、アメリカではこういった意味合いも失われ、単に男性を指す言葉となりました。
それから徐々に、様々な作品でガイ・フォークスが扱われる様になると、その存在は政治的なものの象徴として捉えられる様になり、

現在では政治や文化等に抵抗する時にシンボル的に使われる様になりました。

Vフォー・ヴェンデッタ

皆様、【Vフォー・ヴェンデッタ】という映画をご存知ですか?
私がガイ・フォークスという人物を知ったきっかけとなった作品なのですが、舞台は近未来のイギリスで、マイノリティが排除される独裁的な社会に対抗する為に、“V”という主人公が政府の転覆を図る動きに出るのですが、この“V”もガイ・フォークスのマスクをしていて、ストーリーも火薬陰謀事件に端を発する様な内容でとても面白かったので、興味のある方は一度ご覧ください。

まとめ

ハロウィンでも時々この仮面をしている方もいますよね。
何に抵抗しているのかは分かりませんが、社会の不満に対する抵抗ならいいですね。
【Vフォー・ヴェンデッタ】の映画を観て感じましたが、全国民が同時に抵抗する事で政府は脆く崩れるんですよね。
現代の世の中で、多くの方が様々な不満を持って生きていると感じます。
しかし、様々な考えがあるから、不満は解消する事はありません。
結局自由というのは、マイノリティが損する様に出来ていますよね。
自由がいいのか、不自由の方がいいのか、難しい時代ですね。

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