江戸時代に日本各地で見られたタンチョウは、また日本各地で見られる?

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タンチョウのイラスト
もうすぐお正月ですね。
お正月に縁起の良いものといえば、何を思い浮かべますか?
以前に当ブログでも記事を書かせてもらいました、おせちも縁起物ですよね。
「新年の縁起物おせち料理って一体なんだろう?」はこちら
植物では松や竹もお正月の縁起物として使われますよね。

では、生き物で言うと、どんな動物が思い浮かびますか?

今回は、日本に馴染みの深い縁起の良い鳥、鶴から、タンチョウを紹介したいと思います。

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生態

大きさ:1.6m・体重8.8kg
寿命:20〜30年
生息地:日本(北海道東部)・ロシア南東部・中国・韓国北部・北朝鮮

タンチョウの特徴


タンチョウと言えば、その分かりやすいカラーリングが印象に残りやすい鳥ではないでしょうか?
頭頂部が赤く、黒い首元と風切羽ですよね。
他にも、狐と鶴のスープの寓話でも描かれる、その長い嘴も特徴的です。
もう少し詳しく見てみましょう。

どんなところに住んでいるの?

タンチョウは湿原や湖沼、河川に生息していますが、近年、大規模な湿原は減少傾向にあり、保護指定しないと開発が進む一方なので、それに伴いタンチョウ自体の数も減少してしまいます。
森林の伐採により、湧水が少なくなることで川が凍ってしまい、餌が取れなくなる事もタンチョウの生息地の減少に繋がっています。

何を食べているの?

タンチョウは雑食で、昆虫や甲殻類、タニシやカタツムリ、魚やカエル、他の鳥の雛やネズミ等の小型の哺乳類、セリの葉やフキの芽、果実と、実に多岐にわたり食べています。
これだけ色々食べていると、食べるものに困らないような気がしてしまいますが、冬に渡ってくる場所は雪に覆われた場所が多い為、簡単に餌が摂れる環境下ではありません。

雛が飛び立つまで

タンチョウは日本では2月から4月にかけて、卵を産みます。
孵化した雛は、約100日で飛べるようになります。

実は羽毛ではないタンチョウの赤い頭

上でもお伝えしましたように、タンチョウは頭頂部が赤い事でも有名です。
タンチョウを漢字で書くと、「丹頂」と書き、丹は「赤い」という意味があります。
そんな頭の赤い部分ですが、間近で見た事はあるでしょうか?
赤い部分は、羽毛ではなく皮膚が露呈しており、

細かい肉の瘤にある毛細血管に流れる血が赤く見える要因なのです。

人によっては嫌悪感を示してしまう場合があるので、間近で頭を見る際はご注意を!

現在日本に飛来する場所

日本でタンチョウが定着して飛来する場所で有名なのは釧路湿原です。
一時期極端に減少したタンチョウも、少しずつその個体数が回復しており、少しずつ北海道の他の地にも見られるようになりましたが、定着させるにはまだまだといった場所も多いようです。
時々北海道より南にも姿を見せることもありますが、偶発的な飛来で、定着する事はありません。

昔は日本各地でタンチョウが見られた?

前項の飛来地を見てもお分かり頂けるように、タンチョウは今や、偶発的に飛来する個体を除き、日本では北海道で見られるだけです。
しかし、そんなタンチョウが江戸時代には日本各地で見られたという記録が残っています。
東北や関東、中国地方、四国、九州でもタンチョウの渡来や生息が確認出来たようですが、明治半ばになると北海道中央部のみとなり、他の地域では途絶えてしまいました。
以前、当ブログでも太陽と寒冷化の話をさせてもらいましたが、江戸時代には小氷河期という寒い時期がありました。

もしかしたら、江戸時代に日本各地でタンチョウが見られた事に関係があるのかもしれませんね。

なぜ鶴は縁起が良いの?

鶴と言えば、よく縁起物としてデザインに使われますよね。

なぜ鶴は縁起がいいのでしょうか?

上の方で、寿命は20〜30年と記載しましたが、古くは「鶴は千年」と言われ、“長寿の象徴”とされてきました。
また、夫婦仲良く連れ添う事や、鳴き声が遠くまで届く様子が“天上に通ずる鳥”とされ、めでたい鳥という印象がつき、縁起が良いものとされました。

鶴でお馴染みと言えば

鶴と言えば、他にも前の千円札にも使用されていたり、日本航空のシンボルマークでも有名ですよね。
昔話の「鶴の恩返し」も誰もが知っている話だと思います。
また、大人になっても、日本人の多くの方は、折り鶴の折り方なら忘れておらず、今でも折れるのではないでしょうか。
なので、鶴、中でもタンチョウは日本人にとってとても馴染み深い鳥です。

まとめ

もうすぐお正月という事で、タンチョウの紹介をさせて頂きました。
日本人にとても馴染み深い生き物の一つですよね。
ただ、生息地が限定的で、実際に見る機会はなかなかありません。
そして、実際に見る機会があった場合、その赤い頭頂部に衝撃を受けるでしょう。
また、関係性は分かりませんが、もし江戸時代にタンチョウが日本各地で見られた要因に小氷河期があるとすると、これから高い確率でまた小氷河期が来ると言われているので、またタンチョウが日本各地に飛来してくれるかもしれませんね。

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