陸上最大で最強!?アフリカゾウの鼻の万能さとマンモスとの関係

陸上最大で最強!?アフリカゾウの鼻の万能さとマンモスとの関係

アフリカゾウのイラスト

陸上最大の生き物といえば、誰しもが真っ先に思い浮かべるゾウ。

そんなゾウですが、地球上にはアジアゾウ、アフリカゾウ、マルミミゾウの3種類がいます。
今回はその中でも最大種でもあるアフリカゾウの紹介をしたいと思います。

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アフリカゾウの基本情報

大きさ:鼻を含めた体長6~7.5m、肩高3m前後
寿命:60~70年
生息地:アフリカのサバンナ

アフリカゾウの生態・特徴


ご存じの通り、

ゾウ一般の特徴として、長い鼻と大きな耳が挙げられます。

首は短いので立ったままでは口を地面につけてられないので、膝をついてしゃがむか、長い鼻を使って食べ物や水を口に運びます。
オスのアフリカゾウの牙は長さが3.5mにまで達することもあり、その牙は象牙として珍重されており、

悲しい事に密猟の対象となっています。

もう少し詳しく見てみましょう!

アフリカゾウの群れ

アフリカゾウはサバンナや乾燥した森林に生息していますが、

群れは基本的に10頭前後のメスと幼獣で形成され、群れが代を重ね大規模な群れになっていくと、群れは分散していきます。

群れの社会性はとても高くでは、食事の場所や水飲み場所の情報が共有されたり、幼獣に危険が迫ると成獣が周囲を囲い幼獣を守る。
オスは通常12~16年で群れを離れます。

何を食べているの?

アフリカゾウは陸上最大の大きさですが、

完全な草食性です。
大人のゾウで200~300kgもの草を食べ、水も1日に100L以上飲みます。

それだけの量を食べるので、1日の大半を食事に費やします。
動物園にいるアフリカゾウも基本ずっと草や果物をムシャムシャし、ゾウ舎に帰った後もムシャムシャしていますよね。
14~18時間は食事の時間のようです。

繁殖

繁殖は胎生で、

1回の出産で1回の子どもを産み、メスは生後10年で性成熟し、15~18年で初産を迎えます。

この辺り、意外と人間に近いのですが、妊娠期間は22か月もあります。
オスはその地域で優位なオスが決まっており、そのオス以外は交尾を行いませんが、

マスト期に攻撃的になった他のオスが優位なオスに戦いを挑む事もあります。

ゾウの鼻は超万能

ゾウって鼻に水を含み豪快に水浴びをしているイメージがありますよね?

そんなイメージからゾウの鼻って単純なホースのような印象を持ってしまいますが、実はとても器用な鼻をしています。
ゾウの鼻をよく見ると先に突起のようなものがあります。
「指状突起」と呼ばれているこの突起が、アジアゾウに1つ、アフリカゾウには2つあり、

これを上手く使い豆みたいな小さいものから、柔らかく掴みにくいものまで器用に掴みます。

さらに、嗅覚も鋭く、嗅覚受容体の遺伝子数はイヌの数を大きく上回っており、鼻を高く掲げ風に乗って運ばれてくる匂いも嗅ぎ取ることが出来ます。
ウソかホントか分かりませんが、

一説にはゾウを狩る民族と狩らない民族を嗅ぎ分けていると言われています。
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マンモスはゾウの祖先?

よくマンモスはゾウの祖先と間違えられますが、マンモスはどちらかというとゾウの仲間です。
冒頭でゾウの種類は3種類とお伝えしましたが、

絶滅した動物ではマンモスやナウマンゾウもゾウの仲間です。

先日、大阪で「マンモス展」というものが開催されていたので行ってきました。
そこで面白い図があったので、見ていただきたいです。

この系図では、ゾウもマンモスもプリムエレファスというゾウから分かれていっていますので、マンモスはゾウの祖先ではなく、「マンモスもゾウも祖先はプリムエレファス」という事になります。
この系図でもう一つ注目したいところは、アフリカゾウが結構早い段階でアフリカゾウとして進化し現在まで生きているというところ。
プリムエレファスは約700万~約600万年前にアフリカで枝分かれしていったと言われています。
その環境に合わせながら進化し、アジアの東端までやってきたゾウ(マンモスやナウマンゾウ)はついには絶滅しているという事を考えると、

大昔からアフリカに適応したアフリカゾウの個体が減ってきているのは、どう考えても人間が起因となっているように思ってしまいますよね。

ゾウ対カバ

以前、カバを紹介させてもらった際に“カバは陸上最強”とお伝えしました。

しかし「え、陸上最強はゾウでしょ!」という見方もあります。
2013年アフリカ南西部のナミビア共和国で決定的瞬間が撮られた事が話題となりました。
その瞬間とは、水不足が続いたその年、カバの群れの水場にゾウが水を飲みに来ました。
最初は距離を保っていましたが、

徐々にその群れに距離が近づき一触即発状態になり、ゾウがカバの群れに突進、カバを横転させました。

カバは子どもを守るため身を盾にしていただけかもしれませんが、カバほどの巨体を飛ばすゾウはやはり強し!
まぁでも、サシで戦うと私はカバではないかなと思っております。

まとめ

アフリカゾウを紹介させていただきました。

動物園でゾウを見るのが楽しみになりましたでしょうか?

今では動物園で当たり前の動物になっていたり、色々なキャラクターになったりと身近な動物ですが、ゾウを初めて見た日本人ってどんな感想を持ったんでしょうね。

さぞ恐怖を感じたでしょうね。

また、マンモスはゾウの先祖ではなく、同じ仲間だという事もお伝えしました。
マンモスにも興味が湧いてきましたか?
先日行ったマンモス展に関しても詳細をお伝えしておりますので、気になった方は一度見て頂けると幸いです。

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