ジョーズのモデル!あのメガロドンを絶滅に追い込んだホオジロザメ(ホホジロザメ)という最強の魚類

ジョーズのモデル!あのメガロドンを絶滅に追い込んだホオジロザメ(ホホジロザメ)という最強の魚類

ホオジロザメ(ホホジロザメ)のイラスト

海に生息する生き物で漠然と怖い生き物を想像すると真っ先に想像してしまうサメ。

時々ニュースでも、「サーファーが襲われた!」と耳にする事もありますよね。
今回はそんなサメの中でも、「白い死神」や「海の殺し屋」等と恐れられ、特に危険なホオジロザメに関してご紹介します。

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ホオジロザメ(ホホジロザメ)の基本情報

大きさ:体長はオスで3〜4m、メスで4〜6m、体重は成体で1,000kgを超えるものも
寿命:70年超え!?
生息地:亜熱帯から亜寒帯まで世界中の海域

ホオジロザメ(ホホジロザメ)の生態・特徴


側頭部が白い事が和名「ホホジロザメ」の由来となっており、尾びれは上下がほぼ等しい三日月型なのが特徴的です。
もう少し特徴を見てみましょう。

何を食べているの?

イルカやオットセイ等の海棲哺乳類を好んで食べるが、魚類や海鳥を捕食する事もあり、稀にクジラの死骸を食べることもあります。
その為、

アザラシやオットセイの繁殖地周辺の海域に、よく集まるようです。

歯は鋭利な正三角形で、ギザギザの鋸歯状になっており、捕食した生物の皮や筋肉を切断するのに適した形状になっている。
歯は3段に列を成しており、1本でも欠けると、後ろの歯がせり上がり、古い歯を押し出します。
何回でも生え変わる事が出来ます。

高い運動能力と知能

普段はゆったりと泳いでいるホオジロザメだが、瞬間的には時速35kmも出すと言われており、

また魚類にしては珍しく仲間と協調したり、獲物を分け合う等社会性に富んだ行動を示す事もある。

最近の研究で明らかになった寿命

今まで何度となく調査はされていた寿命だが、長らく20年前後が寿命ではないかとされていました。
しかし、新たな調査で、冷戦時代の核実験で放出された放射性物質の痕跡が検出された個体がいた事で、

1950年前後から生き延びている、すなわち寿命が70年以上ある事が判明した。

寿命が長いという事が判明した事で、繁殖による個体数の増加にも時間がかかる事が分かり、個体数が減少してしまうと回復に時間が要する事が懸念されています。

ホオジロザメとシャチどちらが強いのか

もう一匹、

海に潜む悪魔的存在の生き物がいますよね?

そう、海の覇者「シャチ」です。

ではこの二匹を戦わせたらどちらが強いのか、少し気になるところですよね?
実は、

シャチの方が強いです。

シャチは、体格・知能・身体能力ともにホオジロザメよりも優れており、現にアフリカの海岸で大量のホオジロザメがお腹が食い千切られた状態で打ち上げられているのが発見され、それがシャチの仕業だと考えられております。

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あのメガロドンを絶滅させたって本当!?

太古に存在したメガロドンという史上最も巨大なサメはご存知でしょうか?

ついこの間もメガロドンをテーマにした映画が公開されていましたよね。

そのメガロドンを絶滅させたのが、このホオジロザメだと言われています。
メガロドンが姿を消し始めた頃、それに台頭するかのようにホオジロザメが数と生息域を拡大させていっているのです。
単純に体が大きい方が強くて得かと言うと、そうでもないところに生物の生存競争の面白さがありますよね。

水族館で見る事は可能?

水族館には数多くのサメが展示されていますが、ホオジロザメの展示って見た事がないですよね?
このホオジロザメ、

飼育がとても困難だと言われています。

アメリカにあるモントレーベイ水族館や、日本でも美ら海水族館が、その展示に挑戦してきました。
しかし、最長でもモントレーベイ水族館の約6ヶ月が限界で、日本の美ら海水族館では3日で死亡してしまいました。
水槽の大きさ、成長による餌の種類等問題は多々ありますが、やはり、今のところ人間の手には追えない生き物だという事でしょう。

サメ映画の金字塔「ジョーズ」

ホオジロザメの恐怖は数年に1回というハイペースで映画の題材になります。
よくこんなにネタが尽きないなっていうぐらいのバリエーションで観る人を恐怖に陥れてくれます。
そんなサメ映画と言えば切っても切り離せないのが、やはり「ジョーズ」ですよね。
作中で登場するサイズは規格外のサイズになっておりますが、そのストーリーは題材になる「ニュージャージーサメ襲撃事件」という出来事があるぐらいですので、よりホオジロザメに対する恐怖が芽生えてしまいますよね。

「ジョーズ」と名を冠した作品は4作ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

まとめ

いかがでしたか?
海に入るのが苦手だという方で、原因はこのホオジロザメにある方もいると思います。
それぐらいまでに、インパクトを残してくれる生き物も珍しいですよね。
しかし、人間を殺した数で言うと実はそれほど恐怖を感じるべき生き物でもないのです。
実はカバやワニの方が人を殺しているんですよね。

よく「ホホジロザメ」と「ホオジロザメ」どちらが正式名なのかという話題も時々のぼりますが、標準和名は「ホホジロザメ」です。
どちらも同じ種を指しますが、読みやすく、発音しやすいのは「ホオジロザメ」でしょう。
この記事でも、馴染みある言い方「ホオジロザメ」でお伝えさせて頂きました。

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