シリアに行くのも、ハロウィンで痴漢されるのも、生レバーを食べるのも、自己責任?

シリアに行くのも、ハロウィンで痴漢されるのも、生レバーを食べるのも、自己責任?

自己責任論のイラスト
内戦下のシリアで武装勢力に拘束され、日本時間の10月23日7時40分頃に解放されたジャーナリストの安田純平さん。
解放された事に対して、まずは良かったと誰しもが感じました。
そこから少し問題になったのが、「自己責任論」

自ら紛争地域に入って拘束されたのだから自業自得だという批判が多くなりました。

今回は、この問題と他の問題でも「自己責任」となるのでは?と感じた事をお伝えします。

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事の経緯

まず自己責任論が囁かれるようになった問題として、冒頭でも少し紹介しました、シリアで拘束されていたジャーナリストが解放された事にあります。
フリージャーナリストの安田純平さんは、2015年の6月にシリアの内戦を取材する為に、トルコ南部から国境を越えてシリアに入りました。
しかし、その後の行方が分からなくなり、現地の武装勢力に拘束されたと見られ、翌年の3月に安田さんと思わしき人物の映像が公開されました。
その後、

過酷な環境下の中3年にも渡る拘束から解放され10月25日に無事帰国しました。

現在、あまりにも安田さんが傷一つ無い綺麗な状態で帰国した事から、自作自演の疑惑も出ていますが、今回は自己責任論に関してをお伝えしますので、その辺りはまた機会がありましたら、お伝えします。

英雄は失敗しないから英雄になる

そもそも自己責任とは、自身の行動には責任が存在する事を前提に、自身の行動による過失が自身の責任となる事を言います。
シリアの危険度は、ある程度考える事の出来る人なら誰でも分かります。
しかし、そこに「知る必要のある情報を伝えてくれるジャーナリストの勇気」「拘束され身代金を要求されたら税金が使われるという事実」が問題がややこしくします。
確かに、こういったジャーナリストがいなければ、私達が知り得ない情報もあるのは事実です。
ただ私は、自己責任と言われる事はある程度仕方のない事と感じます。
その命をかけた取材の対価として、無事何事もなく有益な情報を持ち帰れば、英雄となるんですから、失敗した場合は自己責任と言われても仕方の無い部分もあると思います。
だからと言って、完全に自己責任としてしまっては、危険な地域を取材してくれる人もいなくなってしまいます。
結局これで困るのは、「自己責任だ!」文句を言っている私達なので、この辺り本当に難しい問題ですね。

ジャーナリズムって何だろう?

少し話は脱線しますが、今回の問題から「ジャーナリズムって何だろう?」っていう部分をもう少し考えないといけないかもしれないですよね。
どんな国も権力も、ジャーナリストがいないと好き勝手が許される状況になります。
ただ、現在の社会情勢を見ていると、

ジャーナリストがいるから成立している勢力もあると感じます。

現に今回のシリアの問題も、ジャーナリストを上手く利用する事を目的とした問題だった場合、そこにわざわざ飛び込むジャーナリストは果たして正義でしょうか?
これってジャーナリズムそのものが土台から崩れているような気がして仕方がない。
ここまでソーシャルメディアが発達した社会なら、例えば、紛争地域の上空からスマホをバラまくだけで誰しもがジャーナリストとなりますよね。
わざわざ、ジャーナリストという職業っていらないのかなとも感じます。

ハロウィンでも囁かれる“自己責任論”

安田純平さんの問題もあったせいか、今年はハロウィンでも「自己責任」が囁かれています。
露出度の高い仮装で人混みに行き、痴漢被害にあった女性が続出したみたいです。
これってシリアの問題と似ていますよね。
痴漢は犯罪です。
決して許される問題ではありません。
しかし、散々ハロウィンの人混みは痴漢され放題と注意されてきました。
それでもハロウィンに露出度の高い仮装で繰り出した訳ですよね。

これに対して「自己責任」と揶揄されたようです。

生レバーも“自己責任”でいいのでは?

京都の飲食店で「あかんやつ」という名前で生レバーが販売され、10月29日に逮捕されたというニュースがありました。
もう、生レバーも「自己責任」で食べたらいいのではないかとも思います。

一方、酒はどれだけ事件や事故を起こしても、膵炎になろうとも、「自己責任」ですよね?

まとめ

シリアで拘束されていた安田純平さんの話題から、自己責任に関して考えてみました。
今回の人質への身代金として、カタールが3億円の身代金を肩代わりしてくれていると聞きました。
この後、カタールが日本へどういう要求をしてくるのかは分かりませんが、現に身代金が武装勢力に渡ったのは事実です。
その武装勢力はまたそのお金で勢力を拡大させるでしょう。
そうなると、

またジャーナリストが内情を取材に行かなければいけません。

これをみんながどう思うか、こう考えると、自己責任論が話題になりますよね。
ハロウィンで痴漢をする奴も、人質を取る武装集団も、悪いのは誰かというのは誰もが分かる事なのに、この解決よりも「自己責任論」で白熱するのも少々本末転倒のような気もしますね。

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