しかし、今回紹介するカエルは色鮮やかなのに毒を持たないカエルです。
特徴的な見た目から、様々なデザインのモチーフにされることが多いので、見たことがある方も多いのではないでしょうか?
今回はアカメアマガエルの紹介をします!
アカメアマガエルの基本情報
大きさ:4~7cm
寿命:野生で5年程
生息地:グアテマラ、コスタリカ、ニカラグア、パナマ、ベリーズ、ホンジュラス、メキシコ南部
アカメアマガエルの生態・特徴
オスよりメスの方が大型になるアカメアマガエル。
眼は大きく瞳孔は縦長。
虹彩が赤いので、和名では「アカメアマガエル」、英名では「Red-eyed tree frog」となっています。
学名「Agalychnis callidryas」の「callidryas」は美しい木の妖精という意味があります。
もう少し詳しく見てみましょう!
夜行性と昼間のかくれんぼ
アカメアマガエルは夜行性で昼間は葉の裏側に止まって休んでいるのですが、休む時にその特徴的な目を閉じ、四肢を縮こまらせてうつ伏せになることで、表面積を減らして乾燥を防いでいるのですが、この状況を作ることで色鮮やかな部分が見えなくなり、止まっている葉と区別がつきにくくなります。
目立つ見た目に反してかくれんぼは上手いんですね~。
何を食べているの?
肉食で、
獲物は長くネバネバした舌で捕獲します。
繁殖
繁殖形態は卵生で、水面の上に垂れ下がる葉に、1回に10~70個のゼラチン質に覆われた卵を産み、幼生は孵化するとそのまま下の水場へ落ち、オタマジャクシ期間そこで生活します。
実はこの繁殖に少し特徴がありますので、詳しく後述します!
毒は持っていないが驚かせてから逃げる!
体の色は毒々しいのですが、毒は持っていません。
しかしその模様は相手を警戒させるには十分で、前述しましたように体の模様を隠して休んでいる時にヘビや鳥などの外敵が近づくと、
その瞬間、相手は驚き一瞬怯みます。
その隙に自身はジャンプして安全な場所に逃げます。
熱帯雨林のイメージキャラクター
アカメアマガエル自体はまだ絶滅の危険にあるわけではないのですが、
熱帯雨林が世界規模で、伐採や開発、地球環境の変化により減少しているので、その影響を真っ先に受けるのはどうしてもそこに棲む生き物です。
なので、特徴的な見た目も相まってか、
孵化を早める生き残り戦略
前述しましたアカメアマガエルの繁殖に関する特徴を詳しく見てみましょう!
卵生で、水面の上に垂れ下がる葉に、ゼラチン質に覆われた卵を産み、幼生は孵化するとそのまま下の水場へ落ちるとお伝えしておりますが、ここにアカメアマガエルの面白い生き残り戦略が隠されています。
産卵場所となる葉の上の卵は、常に外敵からの危険にさらされています。
熱帯なので、豪雨に流されてしまう可能性もありますよね。
アカメアマガエルの卵は1週間ほどで孵るのですが、
驚く部分は日数として早まるところだけではなく、逃げ出すスピードにもあります。
ある研究チームが、パナマ共和国のガンボアにあるスミソニアン熱帯研究所にて行った研究で、ヘビを放ち卵を観察するというものを行いました。
危険を察知したアカメアマガエルの卵の中のオタマジャクシは、
まとめ
熱帯雨林のシンボルキャラクター、アカメアマガエルの紹介をしました!
見た目とは裏腹に毒がないというところに驚くとともに、その鮮やかな見た目の使い方にも驚かされますね。
意外とペットとして飼育されている人も多く、流通量も多いみたいです。
毒もないし見た目も可愛いので、私もテラリウムを高さのあるケージで用意して飼ってみたいと思いますが、熱帯の生き物なので、熱帯に近い環境を整えたり、コオロギを用意してあげたりと、飼育するには覚悟が必要になってくると思います。
家にテラリウムとアカメアマガエルがいる。
想像するだけでめちゃめちゃ楽しそうですね!
日本のアマガエルの可愛いのですが、世界にはまだまだこんな可愛いアマガエルがいるんですね!
日本のアマガエルも以前ご紹介させて頂きましたので、興味を持っていただけましたら是非見ていって下さい!