パッと見た感じ何かよく分からない茶色いヌルッとした塊。
さらによく見ていると、あくびをして大きな口を開ける。
ここまできたら、その愛嬌の虜になっている事間違いなし!
一体こいつは何者なんだと感じずにはいられない両生類のビッグスター!
オオサンショウウオを紹介します。
オオサンショウウオの基本情報
大きさ:体長50〜70cm、100cmを超える個体もいるが野生では稀
寿命:70年以上生きた例もあるが、よく分かっていません
生息地:日本の岐阜以西の清流の上流から山間部の谷川
オオサンショウウオの生態・特徴
両生類なので、カエルやイモリなんかと同じ仲間で、水中で生活していますが呼吸は肺呼吸や皮膚呼吸。
夜行性で日中は自分で掘った巣穴でジッとしています。
体は平べったく、尻尾は発達しています。
その鈍臭そうな見た目からは想像もつかないくらい、
何を食べているの?
川に住んでいるので、
餌に対して貪欲というか、動く生き物に反応して捕食します。
なので、
歯が鋭く、一度噛み付いたら離さないぜぐらいのパワーがあるのですが、基本丸呑みです。
生きた化石
大昔からその形態があまり変わっていない生き物の事を指すのですが、オオサンショウウオも生きた化石と言われています。
どれぐらい昔からその形態かというと、
アウストラロピテクスが生きていたのが370万年から100万年前ぐらい。
琵琶湖が出来たのが、600万年から400万年前ぐらい。
こう見たら、とても凄い生き物ですよね。
日本が大陸から離れようが、卑弥呼が邪馬台国の女王になろうが、戦争しようが、オオサンショウウオはオオサンショウウオなんですよね。
彼らはきっと思っているでしょう「あいつら道具使えるようになってから戦争するまで早くね?」って。
実は意外といっぱいいるんじゃないか?
とても希少な生き物でどこにもいないような印象ですが、意外といっぱいいるんじゃないかとも思います。
例え多くの個体がいたとしても、保護しないといけない事に変わりはありませんし、清流と呼ばれる場所を残す指標にもなりますが、端的にそう思った要因を3つ程挙げてみたいと思います。
京都水族館
京都の川をイメージした形で、オオサンショウウオも展示されているのですが、
初めてあれを見た時、天然記念物をこんなにいっぱい展示してもいいのかと不思議で仕方がなかった。
大阪のとある谷川
清流にしかいないオオサンショウウオですが、
どことは言えませんが、かなり有名な話で、結構な遭遇率です。
確かに綺麗な川ですが、大阪に、しかも遭遇出来る場所にいるって事は、もっと西や山奥にはかなりの個体数がいるんじゃないかと思ってしまいます。
出石川
極め付けは、
「いっぱいおるやん!」って思わず言った事を今でも覚えています。
食べると美味しいのだろうか?
世の中の生き物大体は誰かが食べてきました。
国の特別天然記念物ですので、現在では食べる事が許されていませんが、以前は食用とされることもあったようです。
かの美食家北大路魯山人も、
と著書に記しております。
食べる機会はもう一生ないでしょうが、気になるもそこまで食べたいかと問われれば、そこまで食べたいとは思いませんよね。
オオサンショウウオを見た海外の反応
日本固有のオオサンショウウオですが、海を渡り海外の動物園で紹介される機会がありました。
まぁかなりの驚きがあったみたいです。
そうでしょうね、
でも、日本にはこんなにクールな生き物がいるんだよっていう事がもっと知ってもらえたら嬉しいですね。
それと、これも海外の反応と言うべきかは分かりませんが、時々オオサンショウウオが捕獲されて、元の川に返されるニュースを見ますが、これに中国の方はとても驚かれるみたいですね。
「こんなニュースをしたらこの川網持った奴で溢れかえるぞ!」
と感じてしまうニュースのようですね。
まとめ
オオサンショウウオとても可愛いですよね。
前にイモリの紹介もさせていただいたのですが、私はカエルも含め両生類が大好きです。
何も考えていなさそうな感じが、私には平和の象徴のように感じてしまいます。
これから先もオオサンショウウオが住み続ける川が日本に多く残っていて欲しいなと思います。