食欲が無くなる暑い夏の日。
キンキンに冷やした素麺って美味しいですよね。
今でも素麺の木の箱を開けると、「あんた何把茹でる?あんたは?」っていう母の声が聞こえてくる気がします。
そんな素麺ですが、
今日は、代表的な素麺の種類と、私の好きな素麺をご紹介したいと思います。
そもそも素麺とは
1.3mm以上1.7mm未満で「ひやむぎ」、1.7mm以上で「うどん」と分類されます。
さらに、本来の意味での「素麺」とは「手延べ素麺」を指しており、塩を混ぜた麺の生地に食用の油を塗り、よりをかけながら引き伸ばして熟成させていったものです。
その一方で「手延べ」と書いていない素麺は、いくら細くても、「うどん」と言ってしまってもいいかもしれませんね。
あと、これはあくまで私の素麺の楽しみ方になりますが、素麺に一番大事なものは「香り」だと思っています。
色々なものを食べ比べされる際は、「モチモチ感」、「麺の伸びにくさ」、「喉越し」どれも大事ですが、まずは「香り」を比較してみて欲しいと思います。
日本三大素麺
先ほど“食べ比べ”と言いましたが、日本には食べ比べ出来る程の素麺の産地・ブランドがあります。
その中でも、日本三大素麺と呼ばれている3つの素麺があります。
誰がどういった理由でそう呼んだのかは存じませんが、
その3つを紹介致します。
播州素麺
産地:兵庫県のたつの市、宍粟市、姫路市
ブランド名「揖保乃糸」と言えば誰しもが聞いたことのあるブランドではないでしょうか?
播磨地方の小麦、清流揖保川、赤穂の塩と品質の良い原料が手に入りやすい事から生産が盛んに行われるようになりました。
三輪素麺
産地:奈良県桜井市
かつて綿花の栽培が盛んで、綿実油を使って伸ばしていた事で有名です。
しかし、2002年に産地偽装で問題となり、現在三輪地区で作ったものしか「三輪素麺」と名乗れなくなっております。
当時三輪素麺として売られている商品の実に7割は島原産だったようです。
もう、
小豆島手延べ素麺
産地:香川県小豆島
この中では一番聞き慣れない素麺ですが、香川県はうどんで有名と考えれば納得出来ますよね。
瀬戸内の塩、小豆島の気候がもたらす伝統の味です。
この3つの中では、特に匠の技を感じられる素麺ではないでしょうか?
私の好きな素麺
そんな素麺ですが、私の特にオススメはこちらのそうめんです。
三輪山本「白龍」
極細の素麺で、
少しお値段は張りますが、食べて損はしないお値段だと思います。
これは私が勝手に思っている事なのですが、「素麺」と「オリーブオイル」の香りは間違いなく価格と比例します。
ちなみに、こちらの商品長崎で製麺されています。
「三輪素麺じゃない!」という問題もありますが、美味しいので問題ありません。
流しそうめん
そうめんで憧れるものと言えば、「流しそうめん」ですよね。
私は学生の時に一度やった事があるのですが、大人数で学生のノリがないと出来ません。
竹を調達して、ワイワイと組んで…。
家庭でやると考えるとゾッとしますよね?
ですが、手ぶらでただ流しそうめんが食べられるスポットがあれば行ってみたくありませんか?
それがあるんですよ!
それも全国に沢山。
意外と多くの方が流しそうめんをやりたいと思っているんですね。
そんな中で、私が行った流しそうめんでオススメしたい流しそうめんはこちらです。
戸倉峠 滝流しそうめん(兵庫県宍粟市)
圧倒的なスケールの流しそうめんです。
期間は9月いっぱいまでの営業です。
毎年夏の期間営業されているのですが、とても混雑しますので、少し早めの時間を狙って週末のお出かけ先の候補に入れてみてはいかがでしょうか?
まとめ
素麺についてお伝えしました。
まだまだお伝えしきれない事も山ほどあるぐらいに私は素麺が好きです。
日本三大素麺に関西だけが選出されている事を考えますと、素麺に対する思いに地域による温度差はあるのかもしれませんが、皆様も「夏といったら素麺!」と思って下さっていると信じております。
よく「関西人は粉もんが好き」と、お好み焼きや、たこ焼きを引き合いに出されますが、
この繊細な歯ごたえと香りで夏を乗り切りましょう。