「Whois情報公開代行メール転送オプション」と「ドメインプロテクション」は必要?

「Whois情報公開代行メール転送オプション」と「ドメインプロテクション」は必要?


前回の記事で、ドメイン取得にかかる費用に関して解説させていただきました。
トップレベルドメインにより料金が違うということ、また2年目以降で更新料に差があるということが分かりました。

その際に、追加でかかる費用として、「Whois情報公開代行メール転送オプション」と「ドメインプロテクション」というものにオプション料金が上乗せされるとお伝えしましたが、当記事では「Whois情報公開代行メール転送オプション」や「ドメインプロテクション」とは一体なんなのか。
オプションとしてつける必要があるのかに関して解説させていただきます。

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「Whois情報公開代行メール転送オプション」とは

Whoisとは、ドメインの保持者の氏名、住所、電話番号などの登録者情報を誰でも閲覧できる情報提供サービスです。登録者情報はICANN(ドメイン名などインターネットの各種資源を全世界的に調整することを目的とした民間の非営利団体)より一般公開することが義務づけられています。
Whois情報公開代行サービスをご利用いただくことで、ドメイン保持者の登録情報から「お名前.com」の情報に代えたうえで一般公開することができます。これによりドメイン保持者のプライバシーが保護されます。
引用:お名前.com

なるほど、分かったような分からないような。
簡単に言ってしまうと、「公開代行をしなければ、上記にありますドメインの保持者の氏名、住所、電話番号などの登録者情報を誰でも閲覧できる状態になるよ!」ってことで、さらに言えば、「それらの情報は公開する義務にありますよ!」ってことです。
そこで、whois情報公開代行というサービスに申し込むことで、ドメイン保持者の登録情報の代わりに、ドメイン取得に使ったドメイン会社の情報が表示されるようになるということです。
そして、転送オプションというサービスでドメイン保持者のメールアドレスは公開されずに、外部からの連絡はドメイン会社の設定したメールアドレスに送られ、ドメイン登録者情報のメールアドレス宛に転送されるという流れになります。

「ドメインプロテクション」とは

次にドメインプロテクションについてですが、こちらは読んで字の如くドメインを保護するためのサービスです。
この記事を読んでいる方の中にもおられるかもしれませんが、インターネットサービス全般でパスワードを使い回していたり、漏えいやセキュリティー面の脆弱性により、第三者の不正アクセスを許してしまうことが多々発生しています。
不正アクセスした第三者から情報を改ざんされたり、流出したりといったことを防ぐことができるサービスということですね。

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どちらもオプションとして必要?

「Whois情報公開代行メール転送オプション」と「ドメインプロテクション」がどういうものかはお分かりいただけましたが、オプションとしてつけるということは、それによりコストが発生してしまいます。
果たしてこのサービスは必要なのでしょうか?
申し込もうか悩んでいる方も多いはず。
そこで、あくまで個人的な意見であり、最終的にはこの記事を読んでいる方自身で判断していただきたいのですが、必要性に関して私なりの見解を述べたいと思います。

Whois情報公開代行メール転送オプションは必要?

まず、Whois情報公開代行メール転送オプションの必要性に関してです。
年間のコストで大体1,000円ちょっとかかります。
こちらはドメインを取得する方が個人の場合は絶対に申し込んでおくべきと私は判断します。
個人でドメインを取得する場合、多くの場合は個人情報はそこまで明かしたくないと思います。
公開代行を行なっていないと、例えば第三者がブログを運営している人はどんな人だろうと思ってWhois公開情報を確認してみると、そのまま個人に直結する情報を見ることができるようになります。
しかもこのWhois情報を確認されるだけではその第三者を罪に問うことはできません。
その先によからぬ事件に巻き込まれないためにも個人でドメインを取得する場合は申し込んでおくべきと考えます。
法人でドメインを取得する場合は、すでに法人の情報ってある程度は周知されているものですので、そこまで必要ではないのかなという印象はあります。

ドメインプロテクションは必要?

次にドメインプロテクションの必要性に関してです。
年間のコストで、こちらも大体1,000円ちょっとかかります。
こちらは企業が運営するような大規模なサイトのドメインの場合は絶対に申し込んでおくべきと私は判断します。
ドメインを乗っ取られたあとで金銭を要求されたり、機密情報を抜き取られたことによる損害が生じた場合、最悪の場合、経営が立ち行かなくなる可能性も考えられるからです。
また、小規模であってもECサイトは必ず申し込んでおきましょう。
ECサイトは利用者のクレジットカード情報が登録されていることが多く、盗まれた情報を不正利用されることもあるからです。
それ以外の一般的なサイトは、特別な理由がない限りドメインが乗っ取られることはそう多くはないでしょう。
ハッカーも盗む情報がないサイトを乗っ取っても仕方がないですからね。

まとめ

「Whois情報公開代行メール転送オプション」や「ドメインプロテクション」とは一体なんなのか、また、オプションとしてつける必要があるのかに関して解説させていただきました。
必要性に関する私の考えは以下の通りです。

  • Whois情報公開代行メール転送オプション→個人のドメインは必要
  • ドメインプロテクション→大規模サイトやECサイトは必要

ただ、どちらも年間1,000円ちょっとのコストです。
備えあればなんとやらとお考えでしたら、何も考えずにどちらも申し込んでおくべきオプションです。

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