戦争の影響がこんなところにも!Google AdSenseの収益化一時停止措置

戦争の影響がこんなところにも!Google AdSenseの収益化一時停止措置


Google AdSenseを開いたら、このような注意メッセージが表示されました。

ウクライナでの戦争を受け、Google は、戦争を利用するコンテンツ、戦争の存在を否定するコンテンツ、または戦争を容認するコンテンツを含む広告の収益化を一時停止します

ドキッとした人もいるはず。
私もその一人。
しかも、戦争についての情報発信への注意事項がメールで改めて届くという事態。
よく読んでみると、「あなたのサイトの広告の収益化を停止しました」というわけではなく、単純なアナウンスだということがわかります。
どういったコンテンツが対象となるのか漠然としか示されていませんが、その分Googleサイドの捉え方次第で広告の収益化を一時停止される可能性もあるということです。
まぁ、いつも通り広告が表示されているようなら大丈夫だということでしょう。

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概要と具体的な内容

Google AdSenseを開いたときの注意メッセージに続き、概要として以下のテキストがGoogle パブリッシャー向けポリシーに記載されております。

ウクライナでの戦争に関する主張が既存のポリシー(たとえば危険または中傷的なコンテンツに関するポリシーでは、暴力を煽るコンテンツや不幸な事象の存在を否定するコンテンツの収益化が禁止されています)に違反していた場合は、それらの主張に対してすでに措置を取っております。パブリッシャー様向けガイダンスが今回の紛争に関連しているため、その内容をわかりやすく説明する(場合によっては拡大する)ことが、このお知らせの主旨です。

この一時停止措置の対象としては、「不幸な事象が起きた責任は被害者自身にあると示唆する主張」および「被害者に対する同様の非難」と記載されています。
「被害者に対する同様の非難」の例として、“ウクライナが大量虐殺を行っている、または意図的に同国民に攻撃を行っているとする主張”が挙げられております。
ロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻を正当化する主張を表明していますが、それに同調するような主張が「不幸な事象が起きた責任は被害者自身にあると示唆する主張」にあたるのではないかと推測できます。

広告収益化一時停止の目的

Googleはなぜ戦争に関するコンテンツに対してこういった措置をとるのでしょうか。
以下のような目的が考えられます。

  • 誤った情報が拡散しないようにする目的
  • すでに拡散した誤った情報を無力化する目的
  • 広告を出している企業を守る目的

私たちはすでにこの戦争で多くのフェイクニュースを見てきました。
フェイクニュースが蔓延すると真実が見えなくなるどころか、フェイクニュースの方が多くの注目を集める場合も考えられます。
時に武力による攻撃よりも影響力を持つフェイクニュースの拡散を防ぐために、また、すでに拡散されたフェイクニュースを無力にするために、収益化の一時停止という措置をとっていると考えられます。
また、Googleは顧客である広告主の立場を守らないといけません。
ロシアによるウクライナ侵攻が開始され、多くの企業がロシアから撤退しました。
それと同様に、顧客の広告が“戦争を利用するコンテンツ、戦争の存在を否定するコンテンツ、または戦争を容認するコンテンツ”と一緒に表示されては、広告を出している企業の立場を守れません。

まとめ

Google AdSenseの戦争に関するコンテンツへの広告の収益化一時停止に関する内容と目的についてお伝えしました。
このGoogle AdSenseの収益に関して、ブログはもちろん、YouTubeの広告にも適用されています。
多くのブロガーやユーチューバーが内容に気を使わないといけないところではあります。
しかし、Google AdSenseは以前からも暴力的なコンテンツは収益化されない様にもなっており、それはあくまでコンテンツの内容が“暴力的”な場合のみです。
例えば、名探偵コナンに関する記事を作成したからといって、連続殺人を擁護してる暴力的な内容とは捉えられないでしょう。
憶測ですが、“戦争”などのキーワードだけで広告の収益化停止の措置がとられることはないと思います。
何はともあれ戦争の終結を切に願っております。

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