昨日、2018年9月17日(月)は敬老の日でした。
長年社会の為に尽くしてくれた方への敬愛と、長寿を祝う日ですが、総務省が前日の16日にある発表をしました。
断片的に捉えると、「おじいちゃんおばあちゃんが長生き出来て良かった!」と喜ばしいニュースなのですが、ここには問題点がとても多く、超高齢化社会への対応が早急に求められている事が、敬老の日を前に明確になりました。
70歳以上の人口割合が増加した3つの要因
増加した要因ですが、これは以下の3つの要因が重なることで引き起こりました。
団塊の世代が70歳を超え始めた
これも70歳以上の高齢者の割合が増えた要因の一つでしょう。
平均寿命が伸びた
医学の進歩や食の改善から栄養状態が良くなった事で、平均寿命が伸びた事も要因の一つです。
1950年の平均寿命が男性は58歳、女性が61.5歳でした。
しかし、
少子化による出生率の低下
高齢化が進む一方で、少子化が進んでいる事も要因の一つです。
2017年の子供の出生数は94万6060人でした。
深刻な人手不足と働く高齢者が少子化を加速させる
少子高齢化により、
これを解決する為に、政府は定年の年齢の引き上げや、年金制度を見直す事で、高齢者が働ける環境を作ろうとしています。
ここにも問題点は山積みで、多くの企業が求めている人材は高齢者ではなく、若手なのです。
人手不足と言っても、長期的な経営を考えた上での人手不足なのです。
自分で仕事を作ってくれる高齢者なら問題はありませんが、
高齢者を抱える事で、若い世代の雇用が失われ、それが少子化の要因に繋がる可能性もあります。
今後の日本
では、今後の日本はどうなっていくのでしょうか?
高齢化は間違いなく進んでいきます。
少子化はまだ分かりませんが、改善する可能性は低いでしょう。
このままでは少子化も改善出来ないでしょうね。
それを前提に、今後の少子高齢化の日本はどうなっていくのでしょうか。
人口
このままの少子高齢化が進めば、
税金
人口が減ってきても少子化が改善されない限り、高齢化は進みます。
現在、現役世代2,3人で支えている高齢者を将来は、
要するに、現役世代が稼いだお金の殆どを社会保障と消費税に回されます。
経済
そして、稼いだお金を高齢者に殆ど持っていかれると、
経済が回らなくなり、国力は低下し、強豪国に飲み込まれて終了です。
高齢化社会問題の解決策
この社会問題の解決策として時々挙げられるのが、定年の延長や定年の廃止です。
誰が言い出したのか分かりませんが、上記したように「自分で仕事を作れる高齢者しか要りません」。
そもそも自分で仕事を作れる高齢者は定年で退職しても、その会社に何らかの形で関われるように今でも企業は対策しています。
これは現役世代の雇用を減らし、少子化が加速するでしょう。
ですので、高齢化社会の解決策は長期的に少子化を解決させていく方法を取り、その間、高齢者の問題は全て高齢者が解決するというのが最もな方法と言えるのではないでしょうか。
現にアメリカのある街には高齢者の街を作って高齢化社会を解決した街があります。
まとめ
高齢化社会の問題はもう解決出来ない問題なんだろうなと私は感じております。
若者が選挙に行かないから若者の有利な政策がされないと散々言われてきましたが、
今の国のシステムでは絶対に解決の出来ない問題の出来上がりです。
幸いにも18歳選挙権が導入されて、少しでも若者の票が増えました。
未来を変えられるのは今しかないんじゃないかなと思います。
このままでは子供が欲しくても育てるのが不可能な時代が来るでしょう。
海外旅行に行きたくても不可能な時代が来るでしょう。
何故なら、高齢者と自分が最低限生きていく為にお金は使わないといけないので!
誰かが辛い思いをしないといけないのです。
それが、高齢者か若者か、ただそれだけです。