先日も、貴ノ岩が付け人への暴力事件の責任を取り、引退を表明しました。
その貴ノ岩も、昨年、日馬富士による暴力事件の渦中にいました。
貴ノ岩の暴力事件
まずは、
この問題は、幕内力士である貴ノ岩が4日、巡業先である福岡で自身の付け人に対して暴力を振るった事が発覚しました。
暴力に至った原因として、付け人である貴大将が忘れ物をした際に、言い訳をしたという事が原因と言われており、4,5発平手や拳で殴打しました。
日本相撲協会はこの出来事に関し、貴ノ岩に事情聴取を行ったところ、貴ノ岩がその事実を認めた事で、事件が明るみになりました。
貴ノ岩は昨年、当時横綱であった日馬富士から暴力を受けた事で、連日話題となっていましたが、
日馬富士による暴力事件からの相撲界内でのゴタゴタが、今年9月の貴乃花親方の引退にまで発展していると感じますので、元貴乃花部屋に所属していた貴ノ岩の今回の暴力事件は、この事実を知った多くの方をモヤモヤとした気分にさせたと思います。
日馬富士の暴力事件
今回の貴ノ岩による暴力事件がこれほど大きく取り上げられる要因となった、
この事件は、巡業中の酒の席で横綱・日馬富士が同じモンゴル出身の貴ノ岩を殴り頭に怪我を負わせた事が問題となりました。
日馬富士自身はこの問題を受け、傷害罪で略式起訴、そして引退に追い込まれました。
そして何より、連日報道されるまでの話題となったのが、この問題を取り上げ相撲界を改革しようとした当時巡業部長でもあった貴乃花親方が、その対応の仕方を問題視され、相撲協会の理事を解任される事態にまで発展、それがまた尾を引き、現在にまで続く貴乃花を巡る問題となっております。
過去にも話題になった相撲界の不祥事
相撲界の不祥事と言えば、過去にも沢山報道されてきました。
記憶に新しいところから抜粋していきますと、まずは時津風部屋傷害致死事件(2007年)がその衝撃から鮮明に覚えています。
当時、
解剖の結果、多数の外傷によるショックが原因の急性心不全とみられており、普通通りの稽古ではなかった事が明白になりました。
後に兄弟子等にビール瓶で殴られていた事や、長時間のぶつかり稽古の実態が取り沙汰され、「かわいがり」という言葉は今でも忘れずに記憶しています。
野球賭博事件(2010年)では暴力団との「黒い交際」が話題になり、その事件が発端となり、
相撲の歴史は相当長く、興行としての歴史だけでも江戸時代から続いております。
その歳月は同時に相撲界の闇も大きくしていったのでしょう。
相撲界の不祥事は無くならないのか?
今回の貴ノ岩の暴力事件。
一部関係者の話では、「貴ノ岩にはそういう資質があった」と言われています。
そう、もともと貴ノ岩の粗暴ぶりを知る人物は少なからずいたのは確かのです。
しかし、日馬富士からの暴力問題の時に貴ノ岩自身はあくまで被害者としての面でしか私達は知る事がありませんでした。
そこに相撲界の問題があると言いますか、怪我をしても膿を出しきらないのが問題なのではないかと感んじます。
相撲界の隠蔽体質は、その時に起こった事象を、ただその件に関してだけ取り繕ってしまう。
それでは、一向に実質的な体質の改善は出来ません。
元来、相撲というものは、暴力、死亡、黒い交際を含めて“相撲”としてきたもので、それを私達が私達の感情で「おかしい!」と言っているだけなのかもしれない。
むしろこう考える方が自然と思ってしまうぐらい相撲界の闇は深いような気がしました。
まとめ
今回の貴ノ岩の暴力事件から、相撲界の不祥事に関して考えてみました。
相撲界に関して、不祥事を無くすのは不可能な問題のような気もします。
しかし、その人気を他のスポーツの人気と比較した場合、相撲という興業が成立するには、その相撲界の闇が無くてはならないようにも感じます。
相撲をスポーツに落とし込むと、
その状況下で相撲を守る為には、やはり不祥事が付きまとうのかなと感じました。
日本の国技が無くなってしまうのは、残念な事かもしれませんが、近い将来そういった選択も視野に入れていかないといけない時代が来るのではないかとも感じます。