宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2014年に打ち上げられた探査機「はやぶさ2」が、今月22日に小型探査ロボット2台を分離させ、
太陽系の起源や生命の起源の解明を目指すことを目的とされているこのプロジェクトですが、
今回はこの快挙を分かりやすく解説していきたいと思います。
小惑星「イトカワ」に挑戦した初代はやぶさ
まず今回の「はやぶさ2」を知る上で切っても切り離せないのが、
当時様々なトラブルがありながらも、なんとか地球に帰還した「はやぶさ」に感慨深いものがありましたが、
初代はやぶさも同様の探査ロボットを搭載していたのですが、上手く分離させる事が出来ず、サンプル量も限られたものしか持ち帰れず、今回の「はやぶさ2」に寄せる期待はとても高いものとなっています。
後継機「はやぶさ2」の大きな特長
「はやぶさ」と「はやぶさ2」では基本構造はそこまで変わっていないのですが、幾つかの最新技術が導入されています。
これにより、重量は軽くなったのに、送れるデータ量は増えたのです。
そして最大の特徴は、人工的にクレーターを形成できる機能も搭載していて、
小型探査ロボット「ミネルバ(MINERVA-II)」
はやぶさ2が分離したミネルバという小型探査ロボットですが、ここがよく分からないところだと思います。
色々な記載の仕方で混乱されていると思うのでこちらの画像をご覧ください。
これから度々ニュースで「小型ローバが〜」と何食わぬ顔で伝えてきても、この画像さえ頭にあれば簡単に想像出来るでしょう。
来月10月にはやぶさ2本体が着陸してくるのですが、この小型探査ロボットが先に着陸し、地表を跳ねならが様々なデータを取っています。
小惑星「リュウグウ」と目的
では、
小惑星「リュウグウ」は地球と火星の軌道付近を回る直径約900mの小さな惑星で、太陽系が誕生した46億年前に出来たと考えられていて、
C型小惑星は初代はやぶさが探査した、S型小惑星の「イトカワ」に比べ太陽系初期の情報を多く保っているとされています。
炭素や水は私たち人間を構成する基本的な要素でもあるので、C型小惑星のサンプルを分析する事で、太陽系の起源や生命の起源の解明に迫る事が出来るのです。
いつ地球に帰ってくるの?
早く帰ってきて欲しいですよね。
ですが、これから1年ちょっと滞在し、サンプルを集めます。
いつも忘れた時にニュースがやってくるのは、やはりとても遠い場所なんだなと感じますよね。
初代はやぶさに比べ、今の所トラブルが一切ない事から、「ドラマ性がない」なんて言われたりしていますが、きっと帰ってきた時、盛大に盛り上がると思います。
海外の反応
海外でもニュースとして取り上げられました。
とても多くの称賛が送られているのですが、今回のテーマとなっているのが、科学の発展のようなものだけに、多くの人達がこのようなプロジェクトがなされている事を今まであまり知りませんでした。
まだ、探査ロボットから送られてくる画像も、なかなか詳細を確認できないような画像なので、ロボットの移動が落ち着いた時に、あっと驚くような画像を送って、また世界を驚かせて欲しいですね。
そして海外と言えば、NASAの「オシリス・レックス」が小惑星「ベンヌ」にサンプルを取りに行っているのも気になりますよね。
ベンヌとリュウグウ、
まとめ
宇宙ってロマンが詰まっていますよね。
しかも生命の起源を探しに宇宙に行くって、ロマンの塊ですよね。
宇宙空間を軍事利用するのも、技術の発展や、そこからの発見もあり、いいとは思いますが、