私達は日常生活を送る上で感情というものに支配されています。
この感情がある事で、物事を分かりやすくする一方で、
そんな感情と呼ばれるものには、多くの種類があります。
中でも、喜んでいる様子や、楽しい様子、愛おしいといった感情に困る事はありませんが、怒っている様子や、悲しんでいる様子を目の当たりにしたり、自分が感じたりすると困ってしまう事もあります。
そんな時は、一度その感情の“特性”とその“機能”を知る必要があります。
怒り、不安、不機嫌、悲しみ、悔しさ、寂しさといった扱い方を間違えると厄介な感情を計6回に分けてお伝えします。
今回は「不安」について考えてみたいと思います。
本来の「不安」が持つ役割
不安は、そこが、それが、その人が、“安全であるかどうか”分からない時に沸き出る感情です。
初めて行く場所には不安を感じますよね?
初めてする行動も不安を感じますし、初めて会う人にも不安を感じます。
恥をかいたらどうしようという不安で、物事が上手くいかなかったりするケースもあります。
この「不安」という感情は、
ただ、この不安に縛られ続けていては何も出来ません。
これから起こる事が安全かどうか分からない場合は、安全が確保出来るように努める事で、次の行動に出る事が出来ます。
不安が大き過ぎると、取ろうとしていた行動をやめても構いません。
安全が確保出来ていないのですから。
「不安」という感情は「慎重」を作る役割があります。
一度立ち止まり、客観的に物事を考えさせてくれるのもこの感情の特徴です。
「不安」が強すぎる場合の対処方
不安が強すぎると感じた場合、まずは深呼吸をしましょう。
この時、口で呼吸をするのではなく、鼻で呼吸をするようにします。
ストレスで不安が強すぎた場合、
不安のあまり口で呼吸し過ぎると、知らず知らずの内に、そのような状況になってしまう事があるので、必ず鼻で深呼吸しましょう。
ストレッチやウォーキング等で体を動かす事も効果的です。
ただ、激しい運動は、これもまた不安と重なると過呼吸を引き起こす可能性がありますので、注意が必要です。
「不安」を自覚する
不安は他の感情に化けていく事があります。
いつからか人に不安な感情をぶつけてしまうようになります。
しかし、それはもう不安ではなく、「怒り」です。
また、嫉妬心から不安な気持ちになって、
本来、「不安」はそれが分からない状態で陥る感情なので、無理に分かろうと他の感情に化かすのではなく、まずは「不安」な状態であるという事を自覚するようにしましょう。
不安だという事に気付くのは、とても難しい事ですが、不安を上手に扱う上で重要となってきます。
また、不安はすぐに解消出来る場合も多くあります。
例えば、この記事をご覧の皆様はきっと今までの人生で何度か受験というものをしてきたと思います。
どんな問題が出るのか不安ではなかったでしょうか?
しかし、過去問と呼ばれるものを見た時、少しは不安を解消出来ましたよね。
人によってはその問題が難し過ぎて、また不安になる場合もありますが、それは勉強する事で解消出来る不安でもあります。
不安を自覚し、不安を解消出来る情報を知る事が大切となります。
「不安」の扱い方
不安は未知の物事に沸き出る感情です。
この不安をどう扱う事が正しい不安の扱い方か紹介します。
まず、何に不安を持っているかを一度整理します。
そして、
また、未知の事に対して「上手くやろう!」と思えば思うほど不安は大きくなっていくものです。
しかし、こう考えて下さい。
不安は未知です。
生まれてから今まで、知っている事ばかりを続けてきましたか?
そんな人生は不可能です。
人間誰しも不安という感情を持って今まで生きて来ています。
面接の前の不安もあるでしょう。
しかし、面接官も同じ不安を乗り越えてきているので、その不安の事もよく知っています。
様々な事に対して経験が豊富な人程、乗り越えてきた不安の数も多いはずです。
不安は、解消出来る情報を得る事が重要です。
不安を抱えたら、まずは経験が豊富な人に話を聞くだけでも、不安を扱えている事になるでしょう。
取ってははいけない行動
上述しましたように、
不安を持っている人を目の当たりにして、曖昧な行動で相手と接した場合、その相手の不安は「怒り」へと変わる可能性があります。
まとめ
生きていれば、不安に思う事ばかりです。
それらは、安全かどうか未知であるから抱く感情で、それを「不安」と呼びます。
不安は、不安である事を自覚し、情報を得る事が重要となります。
また、不安な人を目の当たりにした場合は、対応の仕方にも注意が必要となります。