周囲の人や状況を考えず、一つの物事に突き進む様。
そう、「猪突猛進」の意味です。
2019年、
意外といい意味ではないですね。
今回は、目標に向かって一直線なイノシシを紹介しましょう!
イノシシの基本情報
大きさ:体長100〜200cm・体重100kg前後
寿命:長くて10年ぐらい
生息地:アジアやヨーロッパ
イノシシの生態・特徴
冒頭でも触れました「猪突猛進」という言葉があるように、突進力が強い。
鼻は良く効き、意外と神経質な動物で、
もう少し特徴を見てみましょう。
どんな所に住んでいるの?
イノシシは低山帯から平地にかけての下草が生い茂る森や草原に生息しており、
また、アメリカやオーストラリアではイノシシを家畜化したブタが再び野生化して生息域を広げているという報告もあります。
何を食べているの?
食性は、草食寄りの雑食性。
ドングリ等の果実や、タケノコ、キノコを主に食べているが、時期的に普段食べているものが得られなくなった場合、ミミズやサワガニ等も食べる。
タケノコの産地では、
上述したように、人間が育てた農作物もイノシシにとっては餌の対象となる。
泥浴・水浴
よく身体中が泥だらけのイノシシを見ることがありますが、
ちなみに、「のたうちまわる」の語源は、イノシシが泥浴をする沼田場(ぬたば)で、横になり全身に泥を塗る様子から生まれた言葉です。
ウリ坊
幼少期のイノシシは、縞模様の体毛が生えており、全体的に生体よりも明るい色をしています。
この模様がシマウリに似ている事から「ウリ坊」と呼ばれていて、とても愛らしい姿をしています。
しかし、その愛らしい姿も授乳期を過ぎた生後4ヶ月頃には消えてしまい、あの無骨な姿へと成長していくのでした…。
十二支の「亥」
よく十二支の逸話で、レースの順番で干支の順番が決まったという話を聞きますよね。
その理由が面白いので紹介します。
イノシシは、この干支のレースの間にお腹が空き、ご馳走の前で立ち止まり食べ始めてしまいました。
食べ終えたイノシシは、少し眠くなってきたので、そのまま居眠りを始めました。
起きた頃にはレースも終盤、イノシシは最後のゴールとなりました。
ちなみに、日本で「亥」はイノシシとされていますが、本来はブタの事を指します。
イノシシの危険性
イノシシの見た目は、ドラム缶の様な体型に短い脚ですよね。
しかし、この見た目に似つかわしくないぐらいの身体能力を秘めています。
実は、日本の森でよく見かける動物の中では、とても危険な動物の一種で、死亡事故も起こっています。
大人を吹き飛ばすレベルの突進力だけではなく、その牙を使ってしゃくり上げられると、太ももを貫通してしまう程の威力があります。
もしイノシシとばったり出会った場合は、
イノシシは懐くのか
とても危険なイノシシですが、人間に懐く事はあるのか、気になるところですよね。
実は、ウリ坊の時期から飼育すると非常に人間に懐くようです。
しかし、ペットとして飼うには狩猟を許可された人物である必要があります。
狩猟を許可される時期が冬の時期で、ウリ坊が生まれるのは春先となりますので、
基本的に飼われているイノシシはウリ坊の時に何らかの理由で保護されたイノシシだと思って下さい。
日本にいるイノシシの種類
日本にいるイノシシは2種類の亜種がいると言われています。
ニホンイノシシとリュウキュウイノシシです。
ニホンイノシシは北海道と沖縄を除く広い地域に生息しており、全国的に出没情報が出るイノシシは大体がこのニホンイノシシと言ってもいいでしょう。
亜熱帯に生息している為、繁殖期が年に2回あるのが特徴的です。
まとめ
2019年の干支でもあるイノシシに関してお伝えしました。
ウリ坊はめちゃめちゃ可愛いけど、成長するととても危険な生き物になります。
日本でもイノシシは古来から狩猟の対象となっていたり、獣肉食が禁止されていた時代においてもこっそりと食べられていたりと、
その証拠に、ことわざにもなっていたり、花札の絵柄としても登場しますよね。
現代では完全に家畜化されたブタにその座を奪われましたが、私自身イノシシの肉は結構好きです。
冬になるとぼたん鍋が食べたくなりますよね。
また、昨今のジビエ料理ブームもあり、食べ方も色々趣向が凝らされていて、いいですよね。