前作【君の名は。】で多くの人に注目され、今や世界的に知られるアニメーション監督となった新海誠の待望の最新作がついに公開されました。
音楽を担当したのは、
ボーカルの洋次郎は前作以上に話し合いに参加したようなので、音楽面でも注目していきたい今作。
話題性が抜群なだけに期待値も高くなってしまった、そんな【天気の子】を観てきましたので、感想をお伝えしていきたいと思います。
ネタバレ感想をご覧になりたい方はそちらを展開させてご覧下さい。
【天気の子】の基本情報
監督:新海誠
音楽:RADWIMPS
公開日:2019年7月19日
上映時間:114分
あらすじ
「あの光の中に、行ってみたかった」
高1の夏。離島から家出し、東京にやってきた帆高。
しかし生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事は、
怪しげなオカルト雑誌のライター業だった。
彼のこれからを示唆するかのように、連日降り続ける雨。
そんな中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は一人の少女に出会う。
ある事情を抱え、弟とふたりで明るくたくましく暮らすその少女・陽菜。
彼女には、不思議な能力があった。
出典:公式ホームページ
感想
GOOD
まず、率直に楽しめたかどうかで言うと、十分楽しめました!
まさに“新海ワールド”と言える描写と物語。
そこにRADの楽曲が期待を超えたスパイスとして入ってくる様は、流石音楽ありきで映画を作ったと言わざるを得ません。
特に「大丈夫 (Movie edit)」が流れるシーンは入りの良さに鳥肌が立ちました。
また、前作【君の名は。】の登場人物がちょいちょい出てきたり等、細かい部分で楽しませてくれる要素がいっぱいで、注目されてもアーティストぶらず、多くの人を楽しませようとする作りに好感が持てました。
BAD
悪いところを挙げれば、やはりストーリー部分。
とんでもない設定の上で進行するストーリーにしては、
鑑賞中は映像美と音楽とその設定に騙されてすごいものを観ているような気がするのですが、観終わって気付くんですよね。
「ん?」って。
ただ思ったこととして詳しく後述しますが、新海誠自身が「賛否が分かれる作品」と言っているポイントが実はここにあり、これを狙っての事だったら私はまんまと罠にハマったのかもしれないです。
THINK
賛否が分かれるポイントとして、私自身この作品に心動かされるには歳を取りすぎたかもしれないと感じました。
観終わって各々が誰に感情移入出来たかを考えた時に、私は須賀圭介でした。
たぶん中学生とか高校生の時にこれを見ていたら、きっと主人公の帆高に感情移入していたでしょう。
つまり賛否が分かれるポイントは誰に感情移入出来たかで決まり、感情移入出来るのが大方自分の性別や年齢や職業が近い人物になるはず。
じゃあ、大人は楽しめない作品なのかと言われるとそうではありません。
私も賛否で言うと否定的な感情を持ちました。
しかし、誰しもが成長とともに経験した感情がこの作品には詰まっていて、それがそのまま映画の面白さに関与してきます。
少年少女と大人のそれぞれが抱える等身大の現実を上手い事表現した、文学要素を含んだ作品だと思いました。
まとめ
【天気の子】を観てきました。
映像美だけではない新海ワールドでとても面白かったです。
今回の主題歌「愛にできることはまだあるかい」の歌詞に、こんな一節があります。
そんな荒野に 生まれ落ちた僕、君 それでも