劇場公開された直近2作品やDisney+で配信中のいくつかの作品も入れて、MCUはマルチバースの世界をどんどん進めていく中で公開された今作。
ソー単体の作品では第4作目、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の第29作目となります。
「「ワンダビジョン」の試聴必須!「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」の感想」はこちら
「もちろん、マルチバースの世界をテーマにしてるんでしょ?だって予告編でもジェーンがソーになってるもん!」と意気込んで鑑賞してきましたが、なんのその。
ソーがソーらしく破天荒でとても愛着の湧く、夏のエンタメ映画でした。
【ソー:ラブ&サンダー】の感想をお伝えしたいと思います。
ネタバレ感想をご覧になりたい方はそちらを展開させてご覧下さい。
【ソー:ラブ&サンダー】の基本情報
監督:タイカ・ワイティティ
公開日:2022年7月8日
上映時間:119分
あらすじ
アベンジャーズの破天荒なヒーロー、雷神ソーの集大成!
『アベンジャーズ/エンドゲーム』の激闘後、ソーは多くの仲間を失い、戦いを避けるようにガーディアンズ・オブ・ギャラクシーと地球を後にしていた。
自分探し中の彼に、全宇宙の神々滅亡を誓う“神殺し”のゴアが襲いかかる。
絶体絶命のその時、ソー以上の力を持つ新たな“マイティ・ソー”に姿を変えた、元恋人のジェーンが現れた!
2人のソーがシリーズ最大の脅威ゴアに立ち向かう、破壊力2倍のロック・バトル・アドベンチャーがこの夏開幕!
出典:公式ホームページ
感想
GOOD
まず全体的に良かった点は、ソー(クリス・ヘムズワース)の破天荒さを楽しめたところ。
“アベンジャーズ”としてのソーは桁違いの強さを誇っていながらも、キャプテン・アメリカやアイアンマンと比べると物語のキーにはならない印象で、どことなく存在感の薄さがありました。
しかし、単体の作品となると、やはりそのはちゃめちゃっぷりは面白い。
しかも、最近のMCU作品と比べても、この映画単体の鑑賞でも十分楽しめる。
もちろん、ジェーン(ナタリー・ポートマン)との出会いや、登場人物の把握、冒頭で何故ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーと冒険しているのかがわかる作品を事前に鑑賞してからの方がより楽しめます。
具体的には【マイティ・ソー】、【マイティ・ソー バトルロイヤル】、【アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー】、【アベンジャーズ/エンドゲーム】あたりだけでも押さえていると、10倍は面白くなります。
「涙無しでは終われない!「アベンジャーズ/エンドゲーム」の感想」はこちら
また、今作のヴィラン、ゴアは神殺しの異名を持つものの、その過程にはこれまでのどのヴィランよりも共感でき、考えさせられる。
そこが、あまり深く考えないソーとの対比により、単純なストーリーに深みを出していて素晴らしかったです。
BAD
今作では様々な神が登場します。
その中で、イマイチ腑に落ちなかった点は、神に神々しさが全くないところ。
ソーもそうですし、これまでにも沢山の神が登場してきましたが、人間が神を演じていながらも、その神々しさも表現していました。
しかし、今作はちょっとコント色が強くなりすぎな気がしました。
THINK
鑑賞を終えて思ったことは、そのタイトルの秀逸さ。
“ラブアンドサンダー”ってめちゃめちゃダサいタイトルですよね。
観に行くという話をしたら、ほぼみんなに「タイトルダサッ!」って言われました。
しかし、鑑賞後に分かったタイトルの意図や、ちょっとレトロなネーミングで作風とマッチしている感じが、実はダサいのではなく“エモい”のだと感じました。
でもこれって、MCUのファンだけが鑑賞後にそう感じるだけであって、他誰も食いつかないタイトルなのではないかと感じました。
まとめ
【ソー:ラブ&サンダー】を観てきました。
MCU29作目。
やはりソーの魅力はソー単体作品でしか味わえないですね。
これからのソーの活躍にも期待したい一方で、ロキの存在も忘れてはいけません。
ドラマ版もシーズン2が決定しているので、MCUの展開に大きく関わってくるでしょう。
むしろ主流となりつつあるマルチバースの世界は、ソーよりもロキの方がしっくりきますからね。
また、今作の公開を記念して【ロキ】のパンフレットも販売されています。
Disney+を契約してなくて、ロキは観てないけど、この作品は観たいという方はこちらを先に買って一通り把握してから劇場に足を運んでもいいのかもしれません。
ちなみに私はソーのパンフレットと同時購入しました。