サメジャンルの限界?「MEG ザ・モンスター」とMX4Dの感想

サメジャンルの限界?「MEG ザ・モンスター」とMX4Dの感想
© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., GRAVITY PICTURES FILM PRODUCTION COMPANY, AND APELLES ENTERTAINMENT, INC.
劇場の予告で気になっていた【MEG ザ・モンスター】。

時々映画になる、もうここまでいったら、ジャンルとして与えてあげてもいいんじゃないかと思う、サメ映画。

今回初めてMX4Dというもので観てきたので、その辺りも含めてお伝えしたいと思います。
※このレビューはネタバレをご覧になりたい方も、そうではない方も両方がご覧頂ける様に、「ネタバレ感想」は、「感想」の下にあります「▼ネタバレを含んだ感想をご覧になりたい方はこちらをクリック」にあります。
ネタバレ感想をご覧になりたい方はそちらを展開させてご覧下さい。

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【MEG ザ・モンスター】の基本情報

原題:The Meg
監督:ジョン・タートルトーブ
公開日:2018年9月7日
上映時間:113分

あらすじ

大陸から200キロ離れた海洋研究施設から、潜水した探査船が未知の海溝を発見。しかし、喜びもつかの間、船は未知の海域で消息を絶った。潜水レスキューのプロ、ジョナス・テイラー(ジェイソン・ステイサム)は、救助に向かった先で、生物学の常識を超えた“モンスター”=MEGと遭遇。しかし、その恐怖は単なる始まりに過ぎなかった。
船を破壊し、研究施設を壊滅させたMEGは、陽光まばゆいビーチをも恐怖に陥れようとしている。ジョナス率いる海洋エキスパート・チームは、この危機をどう乗り切るのか?人類は、果たしてこの脅威から逃げ切ることができるのか⁉
出典:公式ホームページ

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感想

GOOD

ついにサメというジャンルの映画もメガロドンにまで手を出したかと思いました。

その圧倒的デカさで恐怖を与える手法がシンプルでいいですよね。

絶滅した動物が生き残っていた理由をしっかりとつけて、さらに何故今ビーチにまで現れたのか、ちゃんと整合性は取って作られているので、メガロドンがもし今いたらという部分を純粋に楽しむ事が出来ました。

BAD

ホオジロザメよりもデカイし、あのジョーズよりもデカイこのMEG。
確かにサイズ感に対する恐怖はありますが、

殺される恐怖を一切感じなかったです。

というのも、

主役のジョナスの圧倒的な強さと、残酷な描写がほとんどないのが今作のダメな部分でしょう。

人間が殺されるシーンは、大方観てるこちらを急に現れてビックリさせ、一瞬でパクっといくんですよね。
そこら中が血まみれになって、下半身と上半身が引き裂かれて初めてこの手の映画は恐怖を感じるのにその描写がないのは、ただのお気楽ビックリサメ映画です。

THINK

もうこのサメジャンルも本当に怖くて面白いものってなかなか出てこないだろうなって感じてしまった作品でもありました。
とういうのも、上の悪かった点でも述べたように、恐怖を感じる描写が欠けているのです。

倫理的な部分や年齢制限を上げたくなかったのでしょう。

その辺りの問題点をクリアして、さらに怖い。
そんな新たなサメ映画が世に出て欲しいところですね。
また、サメジャンルと言えばB級映画の代表みたいなものですが、この作品サメ映画史上ナンバーワンの予算が組まれています。
もしかしたら、

舞台が中国ですので、中国がかなり出資したのかなと感じました。

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MX4D

冒頭でお伝えしましたが、今回初めてMX4Dで映画を観てきました。
率直に感想を言いますと、

わざわざMX4Dで観なくてもいいかなと感じました。

確かに普通に観る映画よりも、3Dよりも楽しめました。
しかし価格に見合った面白さはありませんでした。

テーマパークの4Dのアトラクション感覚で行ったのがいけなかったのでしょう。

確かにテーマパークのアトラクションぐらいのものを2時間となると、体調を悪くされる方も出てくるでしょう。
ポップコーン片手に鑑賞していても全くこぼさずに食べられるという自身が持てるレベルの動きと、海ものなのに鑑賞後ほとんど濡れてないぐらいの水分量。
MX4D用のスクリーンに入りマシン感のあるシートにワクワクしながら着席し鑑賞が始まっただけに、ちょっと物足りなかったかなと思います。
あくまでそこは割り切って、MX4Dにかかる金額で普通の映画をポップコーンとドリンク付きで楽しみ、4Dはテーマパークに任せようと思いました。

まとめ

【MEG ザ・モンスター】をMX4Dで観てきました。
ホラー映画やパニック映画は過去にも多くの名作が生まれ、未だにコンスタントに新作が出てくるジャンルでもあります。
そして、パニック映画の中でもサメを題材としたものもまた細々と新作が公開されます。
しかし、今作を観て感じたのは、残酷な描写が無いサメ映画は全く怖くないという事。
「全く」というと語弊があるかもしれません。
私は十分恐怖を感じました。

“巨大恐怖症”だからです。

そう、なんでサメのジャンルにメガロドンまで引っ張り出してきたのかには、この部分があると思いました。
倫理的に残酷な描写がいけなくなると、どう恐怖を伝えるか。

巨大恐怖症に訴えたのではないでしょうか?

もうこうなってくると、サメジャンルも限界かなと思いますよね。
ホオジロザメがメガロドンを絶滅させたという話もあります。

ホオジロザメと言えば、ジョーズを連想させられますよね。
結局、生物としても映画としても、サメ映画の金字塔【ジョーズ】には勝てないんでしょうね。
また、今回初めて経験したMX4Dも、楽しむには中途半端なのではないかなと感じました。

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